花ごよみ

映画、本、写真など・

渾身 川上 健一

2012-12-30 | 本 か行(作家)

渾身 (集英社文庫)

舞台は隠岐島、
この地の伝統行事である相撲大会。
英明は地域から最高位である、
正三役大関に選ばれる。
それは地元で自分のことを、
みんなに認められたということ。

試合に挑むことで深まっていく家族の絆。
家族の将来を担う大一番。

家族と相撲、2つのテーマが平行して
物語は進められて行きます。

この小説、一回だけの取組で、
本が成り立っているのには驚きました。

大部分が最後の大一番の状況描写なんです。

とてもリアルな描写で、
まるで観戦しているような
気持ちになっていきます。

最初は物言いが付いての取り直し、
次は水入り、また取り直し、
中々勝負がつきません。
結果はというと、
これもありかなという感じ。

英明と前妻麻里の子供であった琴世。
前妻の麻里が亡くなり、
その親友であった多美子と結婚。

まだ幼い琴世が多美子のことを呼ぶのに、
あの姉ちゃんから、お母ちゃんと、
呼び方を変える過程が
対戦中に描かれています。

母子の物語、離れていた両親達との再会の話が
大一番と調和をとりながら、
構成されていました。

読み進めて行くと試合の結果が、
とても気になっていきます。
最後を見ないで読むのは、
じっと我慢が必要でした。

とにかくこの物語り、
こんなに一つの試合を、
長々と引き延ばすとはすごい!!

映画化があると知り読みました。
映画の公式サイトは→こちらです。

劇団EXILEのメンバー青柳 翔が
主役、英明を演じます。






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御堂筋イルミネーション

2012-12-28 | 写真(花、旅行など)

イルミネーションで飾られたイチョウ並木。
連なる光の列柱の間、
全長1.9mの光ロードを通過してきました。





イルミネーションの区域は、
淀屋橋交差点から新橋交差点まで。

ピンク、黄色、白、ブルー等、
エリアごとに色を変えたイルミ。
大阪のメインストリート御堂筋が、
きらめく光で装飾されます。


大阪市役所玄関前




光の星屑、桜の木をイメージしています。




光で飾られた大丸




大阪府大阪市中央区

平成25年1月20日まで





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イルミナイト万博 X'mas イルミストリート

2012-12-25 | 写真(花、旅行など)

万博公園、東大路の会場では、
桜並木が約12万球のLEDで装飾され
きらきら輝く、
イルミストリートになっていました。


















お祭り広場のメリーゴーランド
夜のメリーゴーランドは幻想的です。


下の広場のクリスマスツリー

大阪府吹田市千里万博公園

25(火)までなので今日で終わりです。



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イルミナイト万博 X'mas

2012-12-24 | 写真(花、旅行など)

万博公園太陽の塔の
「ビームペインティング」
今年の映像テーマは「LIVES」ということです。

12月25日(火)まで






途中、ティラノザウルスが
現れてびっくり!!
ラストの花火がきれいです。


動画を縦に撮ってしまい、
横にするのに一苦労しました。

大阪府吹田市万博記念公園






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ドイツクリスマスマーケット 大阪2012

2012-12-23 | 写真(花、旅行など)

梅田スカイビルにある、
空中庭園の真下に出現した
高さ約27mの世界最大級の
クリスマスツリー。


クリスマスツリーの周囲には
ドイツの雰囲気を感じる、
お店が並んでいます。
そこでは民芸品、
ホットワインなどを求める人達で
混雑していました。


歴史を感じるアンティークな
木製のメリーゴーランド














(アルパカの世界)という名のお店



12月25日まで

大阪市北区新梅田シティ



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つやのよる  井上 荒野

2012-12-19 | 本 あ行(作家)

つやのよる (新潮文庫)

危篤状態に至ったつやと、
何らかの事情で繋がる
複数の男女の物語。

七つの章から成り立っていて、
七人めいめいが語り手となって進んでいく。

つやと関係を持った人達が、
それぞれの物語を進めていく。

そこに登場する人物は
つやと関係した人物と関わったり
本人が直接関わったり色々。

つやが語り手になる章はなく
各章でも、つやという人物については
おぼろげに描かれていて、
そのせいか存在感はなく、
あまり魅力も感じられず、
なんだか不可解な女性。

でもなぜか各章の登場人物達にとっては、
つやは気がかりな女。

登場する人物達もまた魅力はなく、
共感も得られず、
読み進めて行くに連れ
頭の中から忘れ去られる人達。

もやっとした霧の中で、
前へ進んでいく人をとらえようとして
追いかけても、
手を伸ばしても、
すーっとすり抜けていくようなもどかしさ。

行定監督、阿部寛主演で映画があると知って、
初めてこの作家の作品を読みました。
阿部寛がつやの夫を演じます。
映画になるとまた違ったおもしろさがあるかも…

映画のサイトは→こちらです。





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御堂筋のイチョウ並木

2012-12-18 | 写真(花、旅行など)

昼の御堂筋を歩きました。
夜は御堂筋イルミネーションで
装飾されるイチョウの木ですが、
昼間歩くと少しですが
まだ黄色の葉を残した
イチョウ並木を見ることができました。


リボンを結ばれたイチョウの木。


御堂筋イルミネーションの期間は
12月14日から25年1月20日。




人が歩かない分離帯には
落ち葉が降り積もっていました。





12月15日

大阪市御堂筋






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家の花たち

2012-12-16 | 家の植物たち

シコンノボタン
野ボタンが今頃咲き出しました。
野ボタンって夏から秋にかけて
咲く花のはず、
なのに12月に入ってから
咲き始めました。
まだ蕾もあります。
夏に咲くと一日花なのに
気温が低いせいかもう5日目です。
長く楽しめてうれしいです。


毎年咲いてくれるシクラメン。


秋に買った花、
名前は忘れました。
まだ咲いています。






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カラスの親指

2012-12-16 | 映画

原作は道尾秀介の同名小説。
主演は阿部寛。
監督は伊藤匡史。

不幸な過去を持つ詐欺師二人、
タケ(阿部寛)とテツ(村上ショージ)。

詐欺師二人と同居することになった、
姉妹と一人の男性。

姉妹の姉を石原さとみ、
妹は能年玲奈。
そして小柳友。

5人の共同生活、
そしてその5人が決起する。

原作は読んでいるので
映画化したらどうなんだろうと
期待しながら映画館に、
足をはこびました。

二人の不幸を引き起こした過去の出来事が
割と省略して描かれていたので
心の闇や重々しさを、
あまり感じとることもなく、
ほっこり出来るストーリーになっていました。

ドキドキ感は、
すでに本を読んでいるのでなかったですが、
内容を知らなくてだまされた方が
楽しめたかも。

160分もあったと帰ってから知りびっくり。
時間の長さは、
全く感じませんでした。

村上ショージ、大阪弁しゃべらないので
あれっと思いましたが
それもなにか意味があるのかな。
変な標準語で詐欺師っぽいとか。

姉妹の妹を演じる河合まひろの能年玲奈。
それに姉の河合やひろを演じた石原さとみ
気弱な貫太郎を演じた小柳友、
みんな適役でした。

詐欺師のタケ(阿部寛)と
テツ(村上ショージ)もいいコンビでした。



それぞれが不幸を背負っているのに、
暗さを感じさせませんでした。
結局はいい出会いだったんだなあと思い、
映画を見た後は温かい気分になりました。

本の感想は→こちらです。








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同期  今野 敏

2012-12-14 | 本 か行(作家)

同期 (講談社文庫)

消えてしまった同期、
公安に所属する蘇我。
蘇我は懲戒免職となっていた。

警視庁捜査一課宇田川は、
蘇我を救いたいがため捜す。
果たして蘇我失踪の真相は?
主人公宇田川の成長がこの小説の肝。

宇田川は蘇我を見過ごすことができず、
単なる駒にはなれないで、
利口な生き方からは、
軌道を外すことになる。
宇田川の行動はかっこいいです。

後半からの展開が面白い。

組織の壁、それを乗り越えながら、
真相へと近づいていく。
そしてやり遂げる。

どんな困難に遭遇しても、
決して誇りを失わない刑事達。
読後感はいいです。

宇田川と同期の蘇我、
植松と同期の土岐。
上司の刑事達との人間関係の妙、、
魅力のある上司も描かれていて、
楽しめました。

蘇我は本を読み初めた時から、
自分勝手に想像していたとおりで、
やっぱりなという感じ。

WOWOWでドラマがありました。
残念なことに見逃しています。
蘇我を新井浩文、
宇田川を松田龍平が演じていました。





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