同じ作者の、この本もおもしろい。
一度は譲ってもらった本なのですが、
また、返してしまったのです。
なかなか手元には、
戻って来そうにないので
図書館で借りました。
舞台は京都の学生サークル
主役は大学生。
奇想天外な展開。
「ホルモー」という競技
(京都産業大、立命館、龍谷、京大が対戦)を通しての
登場人物達の人間関係、片思い。
青春小説です。
葵祭、祇園祭りなどを背景に
過ぎし日の懐かしさを、
感じさせるストーリーです。
吉田神社、百万遍、上賀茂神社、
京都のおなじみの地名もたくさん登場。
ホルモーとは?
一人の戦士が力尽きるときに叫ぶ、
断末魔の叫び。
京都大学青龍会?
謎めいた名前のサークル。
そのサークルの目的は、
立派なオニ使いとなること。
そのオニを使役しての戦いなのです。
京都で密かに、
生き抜いてきた一種の競技。
京都という地にはあり得るかのような… 。
歴史のある街、 京都こそ舞台として
この物語が成立するような感じがします。
オニという架空の存在なのに
なぜか現実感を感じてしまうのです。
真面目な口調で語られるオニ達の戦い。
ラストは夢中になってしまいました。
特に後半、
指揮官として実力を発揮する楠ふみ。
友人のちょんまげの高村。
登場人物が個性的に描かれていて
楽しいです。
映画化されるようで、
配役は山田孝之が主人公。
おかっぱ頭、
大きな黒縁眼鏡の女子大生
楠ふみを演じるのは栗山千明。
意外な配役です。
これじゃ、誰か分かりません。
映像化してもきっと、
おもしろいでしょう。
楽しみな映画になりそうです。