晴れた日が少なく、今年の晩秋は空が重くてうっとうしい。
そんな中で妻が入院して40日がすぎた。一人の生活にも少しは慣れたが、まだ現役の開業医なので仕事が多く大変である。
たちまち暗くなる夕方、真っ暗な部屋に入るのがわびしいので、早めに明かりをつけておく。傘寿をすぎて厨に立つとは思わなかったが、それだけに戦中派にとっては寂しい思いがする。
しかし、人生しょせん孤独。悟ることはできぬが、半分あきらめて頑張ってゆきたい。晩秋の寂しさに耐えて。そう思うこのごろである。
志布志市 小村豊一郎(82) 2008/11/13 毎日新聞鹿児島版掲載
写真はsakiさん
そんな中で妻が入院して40日がすぎた。一人の生活にも少しは慣れたが、まだ現役の開業医なので仕事が多く大変である。
たちまち暗くなる夕方、真っ暗な部屋に入るのがわびしいので、早めに明かりをつけておく。傘寿をすぎて厨に立つとは思わなかったが、それだけに戦中派にとっては寂しい思いがする。
しかし、人生しょせん孤独。悟ることはできぬが、半分あきらめて頑張ってゆきたい。晩秋の寂しさに耐えて。そう思うこのごろである。
志布志市 小村豊一郎(82) 2008/11/13 毎日新聞鹿児島版掲載
写真はsakiさん