日もとっぷりと暮れ、家路を急ぐ。人恋しい季節である。かなたに星が瞬き「お疲れさま」とやさしく光り輝く。広大な宇宙の神秘を思う時、人生なんて星のまばたき程のあっという間の出来事なのかも……。
元気だったつれ合いが突然の大病をし、あやうく命拾いした。目の前が真っ暗になった。生のはかなさを思い知った。しかし何よりも当人の明るさ、生命力に私の方が救われた。
これからも時の流れの中を、なるべくゆっくり一緒に歩いていきたい。巡り来る季節のように実りあることを願いつつ。ちなみに私も一つ年をとった。
出水市 伊尻清子(59) 2008/11/15 毎日新聞鹿児島版掲載
元気だったつれ合いが突然の大病をし、あやうく命拾いした。目の前が真っ暗になった。生のはかなさを思い知った。しかし何よりも当人の明るさ、生命力に私の方が救われた。
これからも時の流れの中を、なるべくゆっくり一緒に歩いていきたい。巡り来る季節のように実りあることを願いつつ。ちなみに私も一つ年をとった。
出水市 伊尻清子(59) 2008/11/15 毎日新聞鹿児島版掲載