字の地名が「野堂」という仏教地名らしい墓地団地がある。
その一角に家の墓地もある。
街の墓と違って、田舎の墓地は彼岸の中日というのに、人一人いない。 墓の中にはきれいに花が飾られた所もあれば、枯れたままの花の所もある。
崩れかかった墓は訪れる人もなく、寂しく悲しい気にさせる。家の墓には34柱の無銘者の合葬銘がある。
しかし、墓も建てられないほどの貧しさの中、亡くなった先祖を思う時、此岸の今に感謝したい。
鹿児島市 下内幸一 2014/10/1 毎日新聞鹿児島版掲載
その一角に家の墓地もある。
街の墓と違って、田舎の墓地は彼岸の中日というのに、人一人いない。 墓の中にはきれいに花が飾られた所もあれば、枯れたままの花の所もある。
崩れかかった墓は訪れる人もなく、寂しく悲しい気にさせる。家の墓には34柱の無銘者の合葬銘がある。
しかし、墓も建てられないほどの貧しさの中、亡くなった先祖を思う時、此岸の今に感謝したい。
鹿児島市 下内幸一 2014/10/1 毎日新聞鹿児島版掲載