はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

孫娘

2014-10-03 15:30:53 | はがき随筆
 「息子が結婚するまでは」。そう思いながら7年がたった。
 「いちご」大好きな4歳の孫娘がいて、2人目が誕生した。
 心優しい嫁と可愛い孫。
 遠くにいてもブログとメールが届く。〝浮き浮き〟の日が楽しくて、もっと孫たちとたくさん接したい。
 料理した皿を「私が運ぶからネ」とテーブルまで1品ずつ盆に乗せてゆっくりと。
 ばあちゃんの胸がキューントなります。
 痛みの消えない体。それでもゲームやシャボン玉、あちこちドライブも楽しかったネ。
  鹿屋市 三隅可那女 2014/10/3 毎日新聞鹿児島版掲載

ありがたい

2014-10-03 15:24:00 | はがき随筆
 目は裸眼、耳は生まれたまま、足は使いに使ってまだ健在。口は多弁ではないが、必要を告げる程に働き、脳もこの瞬間まではどうにか。思えば80年、この方お世話になりっぱなしで感謝あるのみです。大きな病気は胆のうを手術。インフルエンザで入院を2回しました。小さな石のいたずらにこらえた痛み。薬の副作用に伴う恐怖、不快は1度きりでもういいです、と叫びたくなる体験をまでいたしました。今後、元気で長生きしたいという願いを実現していきたいものです。新聞を読み、花を植えて、語り、歩いて、食べて、人と出会ってです。
  鹿児島市 東郷久子 2014/10/2 毎日新聞鹿児島版掲載

ぐずたらべぇ

2014-10-03 08:35:15 | 岩国エッセイサロンより
2014年9月30日 (火)



  岩国市  会 員   山下 治子

 5年日記をつけていて気がついた。
この時期、「ぐずたらぐったり、しんどいえらい」とため息ばかり書いている。
正月、ゴ-ルデンウイーク、盆と主婦の三大多忙期が済み、人の出入りが収まるとがっくり気が抜ける。
なのに定まらぬ天候に振り回された今夏は、カビと雑草が思い切り繁殖した。
体は重いが見過ごせない。夫と手分けして草刈りとカビ清掃を始めた。
昼食に冷やしソウメンのリクエスト。食べる人には涼感だけど、作る者には蒸し風呂なのよねと、心がぐずる。

食後、ソファでごろ寝してしまった。テーブルの食器が片付いていた。あっ……。


    (2014.09.30  毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載