はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

夏の花たち

2015-09-27 23:00:28 | アカショウビンのつぶやき



お彼岸も過ぎましたが、夏の花たちは、今を盛りと咲き誇っています。
クレオメは度重なる虫の被害にもめげず、しっかり種を実らせ、ルリマツリももうしばらくは、目を楽しませてくれそう。


鉢植えで頂いた紫色のクレマチスは、咲き終えてプランターに移して数ヶ月、ダメかなと心配しましたが、気付けば可愛い花を一輪咲かせていました。





萩や彼岸花と交代していく我が家の庭。少しずつ秋の気配が漂いはじめました。


by アカショウビン

孫と交流 新聞15年目

2015-09-27 17:09:26 | 岩国エッセイサロンより

2015年9月27日 (日)

    岩国市   会 員   片山清勝

 この秋、「孫新聞」を作り始めてから15年目、ブログを開設してから10年目という節目を迎えた。いずれも定年後に始めたが、ここまで続いたのは健康で過ごせたからと、そのことにまず感謝している。 
 孫の3歳の誕生日前、嫁から「ひらがなが読めるようになりました」とメールが届いた。離れて住む孫とのコミュニケーションにと、小さな新聞を作り始めた。
 今、孫は高校2年。その成長には追い付けなくなった。それでも毎月、老夫婦の様子を写真と文で送り続け、170号を超えた。
 一方のブログは、エッセー同好会で勧められた。始めてみると、何の制限もなく、書く習慣付けにはいい方法だと気付いた。
 1年分のブログを印刷して製本している。先日、9冊目を仕上げた。各冊500ページ前後で、並べると、それなりの重さを感じる。
 孫新聞もブログ冊子も、たまに読み返すと妙に懐かしい。どちらもパソコンがあればこその作業だが、キーギボードを打てる間は楽しみながら続けたい。

    (2015.09.27 中国新聞「広場」掲載)岩国エッセイサロンより転載

自慢の制服

2015-09-27 16:50:56 | はがき随筆
 鹿児島市内で母校の制服を着た学生をたまに見かける。制定から半世紀近くがたつのに、全く変わっていないようだ。
 大きめのセーラー襟は紺色の縁取り、襟の角にはS字の刺繍が施されている。生地は厚めで、夏休みの補習のときなど暑くてたまらなかった。夏期に女子は帽子をかぶり、白い麦わら帽子のつばの内側には水玉の模様があった。登校すると、出窓に重ねて置くのだが、私の帽子が一番大きくて上になり、夏が終わるころには少し日焼けしていた。
 懐かしく、誇らしい母校の制服なのである。
  鹿児島市 本山るみ子 2015/9/27 毎日新聞鹿児島版掲載

けさ三つ

2015-09-27 16:50:23 | はがき随筆
 まだあけやらぬ5時半、月と金星にひかれて散歩に出る。天空は秋深むのだろう、とても星が鮮やかに見える。20分以内で2000歩がんばり、門を入るとケイトウやトレニアの花の色も明らかな朝だ。7月の雨にくされていたピーマンがなんとか元気を取り戻し、盆前から18個も一度にちぎった。その後も三つ四つとなり続け、この野菜難の夏の一人の朝食に寄与した。9月に入っても次々収穫できた。今朝三つ、濃緑の葉陰に光るのを取った。他に大根双葉を抜いてみそ汁の実にした。プランター農業も一人の口を養ったくれるので捨てたものじゃない。
  鹿児島市 東郷久子 2015/9/26 毎日新聞鹿児島版掲載

剪定

2015-09-27 16:49:26 | はがき随筆
 縁があり、花木を取り扱う会社にパートとして働いていますが、特に草木に関しては趣味の延長として、懐かしく、いとおしい気持ちが湧いてきます。
 妻の実家に年一、二回呼ばれるのは家の垣根の剪定をしてほしいから……。
 今日も思った以上にアカメガシワの剪定が上手にでき満足しました。トラ刈りがないかなども点検して終えました。
 妻の実家は山と田んぼに囲まれ郷愁を感じます。「特技の剪定ではなく、飲ん方でも呼んで」と冗談めいた言葉が妻に出ました。
  鹿児島市 下内幸一 2015/9/25 毎日新聞鹿児島版掲載