昨年7月、100歳になった叔母は、秋に国からのお祝いが届くのを楽しみにしていた。
真夏に肺炎で入院し、年末には軽い脳梗塞により発語にまひが残り、食事以外は寝たきりで会話がむずかしくなった。
それでもXでーはまだ先と思っていたある日、下血とバイタル低下で救急搬送され、わずか33時間後に眠るように逝った。あっけない別れであった。ある医師の「めでたい最期」という話をテレビで見たばかり。だから悲しまず、長寿あっぱれと送ることができた。長年お世話になった施設の方々が大勢来てくださり、幸せな旅立ちだった。
鹿児島市 本山るみ子(66) 2019/4/3 毎日新聞鹿児島版掲載