昨夜12時まで書道出品の準備をし、朝9時前に郵便局の駐車場に待機していると、見知らぬ老婦人が後ろ向きの私に明るいあいさつ。「あと5分ですよ」とこちらも返事。出入り口が開き、5.6人の方たちが中へ。局の事務窓口は透明ビニールで外来からのコロナ予防。手先だけ客との交流ができる。開始一番の職員に「今日もやるぞ」と気力がみなぎっている感じ。用事が終わり、出口の方へ行くと、先ほどの婦人が椅子に座っておられる。今度は私の方が声を。「先に失礼します」と言うと破顔一笑、どこの誰ともしれる一瞬の出会い、楽しい心。
鹿児島県肝付町 鳥取部京子(80) 2020/07/04 毎日新聞鹿児島版掲載