はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

7人目の曽孫

2020-07-10 12:36:20 | はがき随筆
 関東に住む長男の長男(孫)に長男(曽孫)が生まれた。6月予定とは聞いていたが、新聞で妊婦PCR検査の記事があり、心配していたその日だったのでホッとした。更に誕生日が長男と一緒。二重の喜びに、おめでとうの声もはずんだ。短時間での面会の様子、赤ちゃんの元気で可愛いしぐさ、2歳になるお姉ちゃんも、ちゃんとマスクしてのぞき込んでいる。長女のスマホに贈られる映像を見ながら、日々コロナで沈みきっている私への最高の贈りものだ。7人目の曾孫。一番上が今年1年生。みんなのランドセル姿見たいなあ?
  熊本市中央区 原田初枝(90) 2020/7/10 毎日新聞鹿児島版掲載

コロナ世代の一年生

2020-07-10 12:27:14 | はがき随筆
 コロナ禍の中で、孫は小学校新一年生に進んだ。入学式は感染症対策で、両親のみの出席という質素なものになった。楽しみにしていた私も自宅待機。
 新学期はスタートしたが、1週間ほどで緊急事態宣言の発出で休校に。5月の連休中に遊びに来た孫は「ぼく小学校に行き始めたばっかりなのに休みになって、学校てどんなところなのかよくわからない」と。学校は再開されたが、手洗いとともに人との距離が強いられる。磁石の両極のように、近づけばすぐ引っ付いてしまう年ごろの彼ら。友との新しいふれあい方を見つけてほしいと願うだけだ。
 鹿児島市 高橋誠(69) 2020/7/9 毎日新聞鹿児島版掲載