4年前の大相撲3月場所の千秋楽に横綱稀勢の里と大関照ノ富士が優勝を争った。二人とも怪我や故障を抱えていたので悪くならなければいいがと心配だった。結局稀勢の里が決定戦を制し優勝したが、その後二人とも大変な道を歩くことになった。稀勢の里は休場が多く短命横綱で引退し、照ノ富士は序二段にまで下がってしまった。どんなにか悔しかったろう。しかし今年の3月場所で照ノ富士は奇跡の復活劇で優勝し大関復帰を決め、稀勢の里改め荒磯親方は早大大学院スポーツ科学研究科の修士論文が最優秀表彰を受けた。2人の努力に「天晴れ」。
熊本市中央区 増永陽(90) 2021/4/13 毎日新聞鹿児島版掲載