ミロちゃんとは我が家に飼われて6年になるメス猫である。白黒の器量よしだが、食事を要求する時は野生まるだしで歯をむき出し。食べ過ぎると肥えるので控えめにしている。
ある日、私が昼寝し、ミロちゃんも別室でお昼寝していた。近くでかすかな音がして見回すと、ミロちゃんが私に遠慮するかのようにかすかな声で鳴いている。「なんてお利口なの」とすぐにドアを開けてやった。
人間のように猫にも配慮があるのだろうか。ミロちゃんがますますいとおしくなって抱きしめる。でも抱き過ぎるとかまれるので加減して。
宮崎市 海汐千乃(86) 2020/12/14 毎日新聞鹿児島版掲載
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