敷地を囲むブロック塀の上は、絶好の散歩道らしい。時々新参者の猫と古参の間で、この道の取り合いが起きる。「ミヤーン」「ギャオー」と、しばらくいさかいが続く。やがて上下関係が決まり、以後、この同士のケンカは起こらない。
物置の床下は、風通しが良く夏場の絶好の涼み場で、大の字で昼寝をしている。
しゃくに障るのは、平気な顔をして、手入れした花壇を見境なく引っかき回したり、留守中に足跡をつけてベランダに上がり込んだりすることである。
猫にとっては楽園でも、家主はほとほと手を焼いている。
宮崎市 実広英機(75) 2020/9/12 毎日新聞鹿児島版掲載
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