2013年11月 8日 (金)
岩国市 会 員 吉岡 賢一
夕食の終わったテーブルにゴロゴロっと大粒のクリを広げ、包丁片手に鬼皮をむき始める。持ち掛ける世間話に適当な相づちを打ちながらテレビを見ている私に「おとうさんはええねー、うまいうまいと言って食べる役割ばかりで」と言う。渋皮煮を作るクリの鬼皮むきを手伝えという催促か?
今までやったこともない上に「渋皮に少しでも傷つけたら、もうダメなんよ」と何度も聞かされてきた。それほど難しい鬼皮むきだが「よーし俺だって」。
孫用の小さな包丁を持ち出し、初挑戦。妻が10個むく間に3個もむいた。褒められた。
(2013.11.08 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載
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