知人からの送りものに、代金を支払うことになった。自宅に届けるには、時間的な余裕がない。現金書留にしよう。
熊本の大学に通った長女には、書留の封筒に生活費を入れて送ったものだ。厳しい家計から捻出して送る金額は多くはなかったが、それなりに重みがあった。封筒を3重に糊付けしながら思いを馳せた。次女や三女のの時は銀行振り込み。何となくお金が軽く思えたものだ。
時代はキャッシュレスに移行するという。福沢諭吉さんや樋口一葉さんの影が薄くなりそう。知人への封筒には、感謝の言葉も一筆書き添えた。
宮崎市 河上久子(70) 2019/11/15 毎日新聞鹿児島版掲載
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