はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

原爆の絵本を世界へ

2011-11-11 16:45:26 | 岩国エッセイサロンより


2011年11月11日 (金)

   岩国市   会 員   中村 美奈恵

 友人が、オー ストラリア在住の絵本作家、森本順子さんの「わたしのヒロシマ」という絵本を贈ってくれた。

 1932年に広島で生まれた森本さんが、自らの体験を描いたものだ。

 本は幼い彼女の日常から始まる。美しい自然に囲まれた広島。穏やかなタッチが気持ちを和ませる。だが、絵は一変した。1945年8月6日の出来事を境に。

 もがき苦しむ人々、燃え広がる炎。描かれた惨状が先日聞いた被爆体験と重なり、涙が止まらなくなった。

 10月中旬、息子の小学校で被爆者たちが体験を語った。被爆し大けがを負ったこと、救助活動で見た悲惨な光景。じっと耳を傾ける子どもたちに静かに語り掛けた。

 森本さんの願いのこもった絵本は英文でも書いてある。世界中の多くの人たちに読んでほしい。

 私は自分にできることで平和の大切さを伝えていきたい、と思った。

  (2011.11.11 中国新聞「広場」掲載)岩國エッセイサロンより転載

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2 コメント

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おはようございます (金ちゃん)
2011-11-16 08:28:33
絵本まで紹介して頂き、ありがとうございます。とても嬉しいです。
平和のエッセーはなかなか難しいですがこれからも書いていきたいです。
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金ちゃんさま (アカショウビン)
2011-11-17 10:30:03
いつもコメント有り難うございます。
「わたしのヒロシマ」私も読みたいです。
図書館で探してみましょう。

「平和」を実現するための大切な活動を、いつまでも続けて下さいね。
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