はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

朝市当番楽しみ18年

2013-02-27 19:35:11 | 岩国エッセイサロンより
2013年2月27日 (水)

   岩国市   会 員   森重 和枝

早朝、霜で白く光る道を、ライトをつけて走る。今日は、ふれあい朝市の当番だ。
 寒さの厳しい日は、並ベた大根がしみるほど冷える所だが、18年もやっている。     
 毎週土日の7時半〜11時に開く。台風や、大雪の日でも、やっていて、朝取り新鮮野菜の百円市なので、リピーターも多く、開店前にはいっばいになる。
 当番は「あと5分待ってください」「籠には入れないでください」などと声掛けし、早い者勝ちにならないように、お客さんに待ってもらうのが大変なくらいだ。
 スタートから20分間は、おしゃべりする暇もない。冬野菜は大根、白菜など重たい物が多く、結構肉体労働だ。
 一段落したら、「一体みしようかね」と、手作りのぜんざいが出る。いつも持ってきてくれる人がいるので、私は朝食抜きで行く。持ち寄りのおやつを食べながら、野菜作りのこつや、新しい料理を習ったりする。月1回の当番におまけがいっばいあって、楽しんでいる。 

 (2013,02,27 中国新聞「広場」掲載)岩国エッセイサロンより転載

最新の画像もっと見る

コメントを投稿