はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

見直したよ

2018-09-08 07:55:06 | 岩国エッセイサロンより
2018年9月 7日 (金)
岩国市  会 員   横山 恵子

 「すごい! まだ担いで歩いているよ」とテニス仲間の声。

 「何事かな?」と思ったら「人に踏まれたのかね。砂に半分埋まって動かなくなったアリを仲間が担いでいる」と言う。

 やがて巣らしき中に入った。「人間社会では見て見ぬふりをする人が増えたけど、見習わんといけんね」と、ひとしきり。

 それにしても同じくらいの重さの仲間を担ぐなんて。そのうえ外で餌を探す働きアリの多くは年をとっていると聞き、ビックリ。

 この酷暑の中でも老体にムチ打って働いているアリたちに活を入れられた。

   (2018.09.07 毎日新聞「はがき随筆」掲載)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿