十数年前の結婚当初、我が家の姓の「吉田」の吉は、下の長い吉だから気をつけるようにと親父から言われた。しかしその時は、あまり気にもかけなかった。その後、間違えないようにと上と下を同じ長さに書いてごまかしていた。去年の暮れに父親が亡くなり、山形県の実家で葬儀が行われた。その通夜の席でのこと。通夜の場らしく、長兄が吉田の姓の由来について話しだした。
我が家の家系は昔からの農家なので、吉田の吉は下の長い「土」の吉だ。これが、武士系の吉田は下の短い「士」の吉になるとのこと。私は、吉田の姓にもそういういわれがあるのかと感心した。
私が小学生のころは、ヤギや鶏なども飼っていて、親父が搾ったヤギの乳を飲んで学校に通っていた。また、親父は村の人からも「鶏を起こすほどの早起きで」と言われたほど、根っからの百姓だった。
小さいころは「次郎」というありふれた名前も私は嫌いだった。しかし親しみやすい名前ということで、今ではとても気に入っている。特に、カナダに駐在した時、ジローという名前はカナダ入もすぐに覚えてくれた。そして今回、「吉田」の姓の由来を聞いて、この姓にも愛着がわいてきた。
今ではパソコンにも、下の長い「吉」を登録して名字を大事にしている。姓も名もともに気に入り、悦に入っている私である。
福岡市早良区 吉田 次郎・47歳 2010/2/26 毎日新聞男の気持ち欄掲載
※ 我が家のパソコンにはフォントがありませんでした。よしださんゴメンナサイ。
我が家の家系は昔からの農家なので、吉田の吉は下の長い「土」の吉だ。これが、武士系の吉田は下の短い「士」の吉になるとのこと。私は、吉田の姓にもそういういわれがあるのかと感心した。
私が小学生のころは、ヤギや鶏なども飼っていて、親父が搾ったヤギの乳を飲んで学校に通っていた。また、親父は村の人からも「鶏を起こすほどの早起きで」と言われたほど、根っからの百姓だった。
小さいころは「次郎」というありふれた名前も私は嫌いだった。しかし親しみやすい名前ということで、今ではとても気に入っている。特に、カナダに駐在した時、ジローという名前はカナダ入もすぐに覚えてくれた。そして今回、「吉田」の姓の由来を聞いて、この姓にも愛着がわいてきた。
今ではパソコンにも、下の長い「吉」を登録して名字を大事にしている。姓も名もともに気に入り、悦に入っている私である。
福岡市早良区 吉田 次郎・47歳 2010/2/26 毎日新聞男の気持ち欄掲載
※ 我が家のパソコンにはフォントがありませんでした。よしださんゴメンナサイ。
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