2013年11月 2日 (土)
岩国市 会 員 片山 清勝
「よいしょ」。年配の女性が軒下につるし柿を掛けようと、脚立に上がるところに出くわす。ざるには2締め残っている。出しゃばりかと思いながら、手渡した。「どうもありがとうございました」と言いながら、なれた様子で脚立から下りる。皮むき跡の美しさに驚き秘訣を聞くと、結婚から50年以上の経験という。渋みが抜け、手作りの思いがこもったトロリとした中身、それは家族を喜ばせてきたのだろう。
「孫が、私の作ったのはただの柿ではなく日本一のドライフルーツ、と喜んでくれます」。話すその笑顔が秋の日に染まる。
(2013.11.02 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載
ありがとうございました。
ちょっと画像をかえてみました。
タイトルと合わないかな…と思いながら、
とっても美味しそうな画像をみつけましたので…
いかがでしょ
散歩途中に出会った題材です。ドライフルーツの一言が印象に残り、書きました。
いい題材を提供してもらったお母さんに感謝です。