岩国市 会 員 山下 治子
坂東三津五郎さんが「膵臓がんに勝った」という笑顔の記事は、6年前の自分と重なる部分があってうれしくなった。
それは、退職して間もない秋の夕暮れ時だった。「健診受けよるかね」と食生活改善推進員の方から受診を勧められた。元気印を自負し、健診など何年もご無沙汰だったことに気付かされ、その年最後の健診日ぎりぎりに間に合った。再検査の通知が来た。がんが見つかった。自覚症状など全くなかったが「知らないままだったら、あと1年くらいだったかも」と術後に担当医から聞かされた。
三津五郎さんは勘三郎さんを思い、いつもより早く受診されたことで、極めて難しい部位の腫瘍が発見できたとか。どんな特効薬や神の手よりまず早期発見。私の場合は「受けよるかね」の声掛けが、がんへの意識を目覚めさせてくれた。命の分かれ目とは、そんなふとしたことに気付くことかもしれない。その後、私も推進員になり、健診促進の活動を行っている。
(2013.10.18 毎日新聞「みんなの声」掲載)岩国エッセイサロンより転載
坂東三津五郎さんが「膵臓がんに勝った」という笑顔の記事は、6年前の自分と重なる部分があってうれしくなった。
それは、退職して間もない秋の夕暮れ時だった。「健診受けよるかね」と食生活改善推進員の方から受診を勧められた。元気印を自負し、健診など何年もご無沙汰だったことに気付かされ、その年最後の健診日ぎりぎりに間に合った。再検査の通知が来た。がんが見つかった。自覚症状など全くなかったが「知らないままだったら、あと1年くらいだったかも」と術後に担当医から聞かされた。
三津五郎さんは勘三郎さんを思い、いつもより早く受診されたことで、極めて難しい部位の腫瘍が発見できたとか。どんな特効薬や神の手よりまず早期発見。私の場合は「受けよるかね」の声掛けが、がんへの意識を目覚めさせてくれた。命の分かれ目とは、そんなふとしたことに気付くことかもしれない。その後、私も推進員になり、健診促進の活動を行っている。
(2013.10.18 毎日新聞「みんなの声」掲載)岩国エッセイサロンより転載
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