七草粥の食材を求めにスーパーに入るとイチゴが目に入った。孫娘にと思い、買った。七草粥の食材は買わず、正月の残り物で賄った。2歳3ヶ月の孫娘は目に入れても痛くないほどにいとしい。高価なイチゴが酸っぱいと言っては笑顔で頬張る。
じいじにも持ち寄るようにと孫娘はすぐに1粒のイチゴを大事そうに走って届けた。一つの小さな人間としての魂や知恵は立派に成長しており驚嘆した。
イチゴは今は年中物。私には「根の花」。割安の時期に買う。孫娘よ、イチゴのように貴重に人様に愛される純真な道に進むことを望みたい。敬天愛人。
姶良市 堀美代子 2014/1/18 毎日新聞鹿児島版掲載