風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

死ではなく、詩を思う

2010年09月24日 18時41分42秒 | 金子みすず
「積もった雪」 上の雪 さむかろな。つめたい月がさしてゐて。 下の雪 重かろな。何百人ものせてゐて。 中の雪 さみしかろな。空も地面もみえないで。 「雪に」 海にふる雪は、海になる。 街にふる雪は、泥になる。 山にふる雪は、雪でいる。 空にまだいる雪、どォれがお好き。 好い詩だと思う。 「灰」 花咲爺さん 灰おくれ 笊(ざる)にのこった 灰おくれ  わたしは いいことするんだよ さくら もく . . . 本文を読む

いのちの無常と輝き

2010年06月03日 06時03分30秒 | 金子みすず
朝焼け小焼けだ大漁だ オオバ鰯の大漁だ 浜は祭りのようだけど 海の中では何万の 鰯の弔いするだろう 金子みすゞの世界を絵にする風の画家・中島潔。 107歳生きた大西良慶師が住んだ音羽山清水寺成就院の障壁画に四作目の大漁を描き「いのちの無常と輝き」を語り掛ける。 ハマチの餌として大量に捕獲した鰯、大漁と狂喜する人間。弱肉強食の現代日本に懐疑的な人間はNHK「クローズアップ現代」の映像には感動す . . . 本文を読む

可哀想なお魚 750号

2009年11月20日 18時19分05秒 | 金子みすず
海の魚は可哀想 お米は人に作られる 牛は牧場で飼われてる 鯉もお池で麩を貰ふ けれども海のお魚は 何にも世話にならないし イタヅラ一つしないのに こうして私に食べられる ほんとに魚は可哀想 (お魚) 明治と昭和を生きた美しい心の金子みすずは、夫と不仲で、26歳に服毒自殺した詩人。山口県長門市仙崎が故郷、自然と共生し、弱者を慈しむ思い、森羅万象への優しい目線は、経済野獣を抜け出すキーワード。 . . . 本文を読む

私と小鳥と鈴と 749号

2009年11月20日 18時04分10秒 | 金子みすず
インフレ志向の上げ潮派の市場原理主義の偏りが格差社会を造った。無駄排除の脱ダム・脱高速道路のコンクリートから生活重視は景気後退、デフレ傾向になる弱点がある。彼方立てれば此方立たず。人生哲学は個人で様々である。 私が兩手をひろげても、お空をちっとも飛べないが、飛べる小鳥は私の様に、地面(じべた)を速く走れない 私がからだをゆすっても、きれいな音は出ないけど、あの鳴る鈴は私の様に、たくさんな唄は知ら . . . 本文を読む

747は大統領専用機 747号

2009年11月19日 11時35分09秒 | 金子みすず
747はボーイング。バラク・オバマ専用機である。アメリカ空軍の航空機に大統領が搭乗すればその搭乗機のコールサインが「エアフォースワン」となる。 日本国政府専用機も747であるが、首相の独占物ではないので、空飛ぶ首相官邸とはいえない。皇族や政府関係者など多種済々の乗客がある。英語表記はJapanese Air Force Oneとなる。そして絶えず脚光を浴びる華やかな存在である。 乗客減で経営不 . . . 本文を読む