雨だれの音で目が覚めた。気持ちよく酔っ払い寝込んだ大歩危・古民家宿「空音遊」の朝である。雨戸を開けて空を見上げると、雲が流れ青空が見え出した。遍路旅の最終日も天気が良さそうである。
JR四国の誕生日きっぷの有効期限連続3日間が終了したので、今日からは青春18きっぷによる鈍行列車旅が始まる。大歩危駅にノリさんに送ってもらい、7時52分の高知行きに乗車して9時39分に後免駅に到着した。50km程度の . . . 本文を読む
遍路宿「もやい」の主人の父親の助言に従い、始発の電車に乗り41番の最寄り駅の務田(むでん)駅に到着したのは6時26分である。寒い。霜が降りている。北宇和島駅から務田駅までは6300mの間で140m登る急勾配の線路を、右に左に蛇行しながら時速30kmでヂーゼルエンジン全開で登って行く予土線最大の難所である。
偶然にも駅で下車した岐阜からのご婦人も寺を目指していたので、1700m共に歩き6時50分に . . . 本文を読む
南国土佐・唐浜の浜吉屋で5時に目覚めた。遍路旅の難所である27番神峯寺(こうのみねじ)にお参りする日である。後の旅程を考えると10時前には土佐くろしお鉄道の唐浜駅に到着しなければならない。往復で3時間半が平均的な所要時間である。
誰も起きて来ない5時45分に一人朝食を頂き、リュックサックを宿の玄関に預け、6時に出発した。目的地は遥か彼方の山の8合目である。標高差420m・4000mの距離があり、 . . . 本文を読む
旅の興奮なのだろうか、年齢の為せる業なのだろうか、5時に目覚めた。入浴してから、上天気の宿から15分程の6時半開門の栗林公園まで歩いた。日本三大公園(岡山後楽園・金沢兼六園・水戸偕楽園)と勘違いしていたが、廃藩置県の時の3月16日に香川県立公園に指定された。私の誕生日と同じである。水戸黄門の兄貴の松平頼重が整備した美しい回遊式大名庭園の特別名勝。
JR四国栗林駅で8時27分の特急渦潮3号の1号車 . . . 本文を読む
四国を遍路旅する日がついに来た。25時間の連続勤務を終わらせ、事業所を後にして徒歩でJR東海笠寺駅に向かい、青春18きっぷに押印され、10時14分の電車に間に合った。金山駅で新快速に乗り換え、大垣・米原・姫路・相生・岡山、瀬戸大橋を渡って高松の各駅で電車を乗り継ぎ、午後6時に栗林駅に到着し駅前のインターネット予約したビジネスホテルにチェックインした。3月24日の出来事である。
比叡山延暦寺の参禅 . . . 本文を読む
念願の四国遍路旅が始まる。諸々の都合で区切り巡礼旅であるが、異常な区切りだから弘法さんは目を丸くしている。青春18きっぷで四国に赴き、四国に上陸したら四国旅客鉄道会社の誕生日お祝い切符を活用して特急グリーンで讃岐・阿波・土佐・伊予の四国四県を3日間で走り回る。それで福沢諭吉壱枚である。それぞれの特急の指定席を送ってくれたJR四国さん誕生日を祝って頂いて有難う。23日の日曜日に出勤して25時間の連続 . . . 本文を読む
虚無主義とは、今まで最高の価値と人々が納得し、目的としていたものが無価値となった虚脱感・空しさを言う。「神は死んだ」と宣し、自然崇拝に別れを告げ、科学によるモノ・金に神の存在を期待したが、大東亜戦争は科学による悪魔の残忍性を、そして科学進歩が、地球環境や人の心を荒廃させることを示した。そして新たな虚無主義に陥っている。
ニーチェによれば、虚無主義は、2080年頃まで続くと指摘するが、石油資源が枯 . . . 本文を読む
3月16日はグレゴリオ暦で年始から閏年でオリンピック開催年は76日目にあたり、年末まであと290日ある。国立公園指定記念日で1934(昭和9)年、内務省が、瀬戸内海・雲仙(現在の雲仙天草)・霧島(現在の霧島屋久)の3か所を国立公園に指定し、日本初の国立公園が誕生した。そんなご縁で昔に屋久島や長崎を訪れ、まもなく四国遍路旅に出掛ける。そして1944年3月16日は私の誕生日である。
3月16日生まれ . . . 本文を読む
洋菓子会社勤めの定年を迎え、再就職したのが、名古屋の都市高速道路の通行料を収受する会社である。デスクワークの多い以前の会社に比較すると、過酷な労働環境であるが、65歳定年まであと一年である。25時間連続勤務を年間120回勤め、840回を無難に終わらせた。残りは120回程度である。一人なら一回で辞めるだろうが、様々な人生経験をした仲間が200名もいるから、過酷な労働に耐えられる。
最近はETC(E . . . 本文を読む
福沢諭吉は、明治維新の混乱の中で、生徒に「天は人の上に人を創らず、人の下に人を創らず」 の言葉に始まる、学問のすすめで述べている。理想論である。封建制による階級は崩壊するが、学問による新しい階級の構築を述べたのが現実論である。物欲社会の象徴である1万円札の肖像画に収まっている。文明社会が発展して巨大化すると組織的な活動が必然となる。組織を効率的に動かすのが階級で秩序が保たれる。集団による利害の対立 . . . 本文を読む
風来坊とは、江戸時代中期の博物学者の平賀源内の号「風来山人」が語源のようで、「どこからともなく訪れて来て、どこへともなく去る人」や「ぶらぶらしている人」が意味である。さまざまな思いが心を駆け巡るので、心がぶらぶらするからブログ表題を風来坊としたのである。
行動面では堅実で要領の悪い度胸がない無能者だから、宮仕えは33年間同一会社に世話になり、定年後の再就職先も8年目に入り、来春には定年を迎える。 . . . 本文を読む
西洋の資本主義・科学主義にドップリ浸かった物文明の優等生・日本国では金があれば如何様にでもなるという錯覚が有る。お金で手に入れられないものがこの世に有るのだろうか。
暖かくなると、果樹農家の手伝いを始める。朝から晩まで炎天下で農作業に没頭する。楽しくて気分爽快である。ボランティアだから食事や寝床以外の金品は受け取らない。しかし再度挑戦することになる。
西国33所観音霊場巡りの醍醐寺や施福寺の難 . . . 本文を読む
爺さんは山に芝刈りに、婆さんは川に洗濯に行くのが古き日本の日常生活である。ある日、川の上流から桃が流れてくる。婆さんが拾って持ち帰り、爺さんと食べようと切ると、中に男の子がいる。桃太郎と名付け大切に育て、大人になると、黍団子をもって鬼が島に行き、途中黍団子を与えて犬、猿、雉を仲間にして鬼退治して、宝を持ち帰る有名な、忠孝勇武、勧善懲悪の昔話「桃太郎」である。黍団子は現代の魚沼産のササニシキの握り飯 . . . 本文を読む
老人には冬の寒さが厳しい。炬燵で丸くなり焼酎を飲みながら、テレビを見ている。生来の怠け者の本性が自然に出るのである。私の遺伝子には冬眠中の熊や小猫のものが混入しているに相違ない。私もよくよいしょと言っちゃうんです。でもこの言葉、私嫌いじゃないんです。もう一度、ひと踏ん張りと言う気がして。ポジティブでしょ。 最近はヒアルロン酸が減少し、目が衰え、歯が抜け、関節が痛み、活動の始めによいしょの掛け声が無 . . . 本文を読む
ローン返済を終了した自宅は、部品が破損する時期でも有る。玄関ドアはピアノで有名なYAMAHAの木製のドアであるが、塗料が剥げ無残な外観である。アルミのドアに変更した。トイレの便器は陶器製であるが、蓋の部分が破損したので交換することを決断した。諸行無常の世間である。
ローン返済を終了した時期に集中的に耐用年数が切れる設計に頭が下がる。これが戦後の学校教育の成果なのである。大手住宅会社の営業マンは部 . . . 本文を読む