奈良の斑鳩の里の法隆寺門前に叔父夫妻が住んでいる。80歳近い高齢で、子供はいない。高校の教師だった。庭の雑草が無く、掃除が行き届き禅寺の風情である。
以前に息子が訪ね、劇的に変身した。悩みが解消し、家庭を持って、VWの新車を購入した。再訪したいとの事なので、同行することにする。
東名高速自動車道の岡崎インターのETC専用レーンから流入し、豊田ジャンクションで伊勢湾岸道に分岐、トリトンなる吊橋三 . . . 本文を読む
助長の語源は孟子の話に由来する。
昔々、畑の苗の成長が遅いので悩んでいた男がいた。苗を早く大きくしようと一本一本引っ張って、帰宅し家族に向かって誇らしげに言った。
「今日は疲れたよ。苗が伸びるのを助けてやったんでね。」
驚いた彼の息子が急いで畑に行ってみると、苗はすっかり枯れていた。
助長の本来の意味は、成長を助けることであるが、過激な手助けは死を招くことになる。
大相撲の「かわいがり」は過 . . . 本文を読む
「八十日間世界一周」はイギリス貴族のフォッグが執事のパスパルトゥーを従え、1872年の世界を80日で一周する可否を、貴族仲間とギャンブルする波瀾万丈のジュール・ヴェルヌのSF小説である。
明治4年の日本は新橋・横浜間に鉄道が開通した年で、人口は3300万人程度だった。
ロンドン・スエズ運河・ボンベイ・カルカッタ・香港・横浜・サンフランシスコ・ニューヨーク・ロンドンの経路で世界一周する。当時は8 . . . 本文を読む
ソ連邦と外交を復活した鳩山一郎の息子の民主党の鳩山由紀夫とアメリカと講和した吉田茂の孫の自民党の麻生太郎が党首討論をした。
アメリカでは共和党のブッシュに代わって、民主党のオバマが大統領になった。
官僚目線の自民と国民目線の民主の目線論争。見下す目線と見上げる目線。理想は同じ標高の目線である。美智子皇后は、子供と話す時、老人と話す時、腰を屈めて目と目を合わす。
奈良の大仏様は大きく見下してい . . . 本文を読む
岡崎市の桜祭りが終り、青葉薫り五月晴れの日の年中行事がある。NHKのテレビ画像が乱れる電波障害である。
犯人は上空約100km付近に局地的に突発的(sporadic)に発生する電離層のスポラディックE層で、VHF帯の電波を反射するから、韓国や中国の電波が妨害するのである。
放射線、紫外線、可視光線、赤外線、電波と波長が長くなる。テレビ電波の波長は数m、ラジオ放送は100m~1000mの波長帯が . . . 本文を読む
♪ヒャラーリ ヒャラリコ ヒャリーコ ヒャラレロ 誰が吹くのか 不思議な笛だ~♪
小学生時代に良く聞いた、NHKのラジオドラマ「新諸国物語より、笛吹童子」の主題歌である。
退屈すると、昔を懐かしむ事で撃退する事は、退行という心理作用で心が穏やかになる。だから小学校の仲間が集う会が、退屈な老人で盛況になる。
応仁の乱の室町時代の混乱期、明国の劉風来師匠のされこうべの面が、弟子の笛吹童子の白鳥の . . . 本文を読む
サントリーはスコッチで大麦が、メーカーズマークは、バーボンウイスキーでコーンが原料。
以前にアメリカケンタッキーの親戚を訪ねた息子から土産でもらった。最近、長野の中学校の友人とスナックで飲んだ酒がメーカーズマークだった。不思議な一致に驚愕したのである。
ケンタッキー州にある小さな蒸留所で、機械に頼らず、人の手で少量を丁寧につくる。朱色の蝋で封印された独特なデザイン。
大きな蒸留所は儲け主義に . . . 本文を読む
全世界で数百万人の患者が発生する筈の、メキシコ豚インフルエンザのパンデミック。合併症の死者を合算しても数百人で恐怖が沈静化し、報道大流行は収束した。
山鳴動しねずみ一匹、地下鉄漫才や杞憂ではないが、睡眠不足になり体調を崩す人間も出た。国会では豚インフルで特効薬のタミフルを浪費して、鳥インフルの冬に不足する心配をする。
ブログ中毒でパソコンに張り付く時間の多いオイラは、それが余生の全てと思う錯覚 . . . 本文を読む
最近は過去を懐かしむ余裕がある。思い出すのは小学生の頃である。進駐軍の支給する魚臭いマーガリンとコッペパンと脱脂粉乳のミルク。
小学校に入学した1950年は昭和25年だった。数えで7歳、満で6歳と16日。学校まで4km程度、冬には雪の壁の歩道を歩いた記憶があるが、実体験なのか、幻想なのか確証はない。しかし歩きに興味が向くのは幼児体験の帰結だろうか、歩行禅や四国遍路旅を志向する。
東洋仏教思想に . . . 本文を読む
故郷を少年時代に遊んだ地と定義するなら、信州信濃の善光寺界隈である。
敗戦濃厚な昭和19年に名古屋で誕生し、戦闘機設計者の親父は失職、長野市の学校の教師に就職し、家族は引越しをした。
野辺山を水源とし、小諸なる古城の畔を流れる千曲川がある。上高地を源流とする梓川は犀川となり流れ、長野市の落合橋で千曲川に合流し、新潟県に越境すると信濃川と名前を変え、日本一の大河となる。
裾花川と犀川の合流する . . . 本文を読む
豚・人・鳥のインフルエンザウイルスに翻弄されている人間社会。最新鋭のウイルスは豚が撒き散らしたと人間が決め付けた。それもメキシコの豚と断定した。調査が進むとアメリカが震源とする説がでる。訳が判らなくなった人間は新型インフルと改名し、世界に蔓延している。
マスクが景気低迷のご時勢にも拘らず好調な売り上げを記録しているのは、厚生労働大臣の広報活動の功績である。花粉症の人は新型インフルを回避する確率が . . . 本文を読む
朝7時に長野駅前のホテル池紋をチェックアウトして、小雨降る坂道の参道を2km程歩くことにする。高層ビルが増え、空き地が目立ち、昔の面影はない。電柱がなくなり、アーケードも無いから傘を差して歩くことになる。車社会となり、ぐるりんバスがあるから、歩く物好きは少ない。 途中の刈萱山西光寺は小学生の時、兄貴に連れられ1953年に放送開始したテレビを始めてみた場所である。力道山のプロレス中継だったが、画像 . . . 本文を読む
長野駅の近くにあるホテル「信濃路」の大広間が南部中学の同期会の会場だった。50年前の生徒は極めて多く、10組で一組が50人だから500人になり、参加者は20%の100人である。物故者は少なく、90%は生存する長寿社会の縮図である。兵隊要員として産めよ増やせよと軍事国家が奨励した後遺症の団塊世代である。敗戦による食糧不足を乗り越えた、歴戦の勇士が集まった。
学校は、裾花中学と川端中学に分割併合され . . . 本文を読む
「毎日が日曜日」の生活も2ヶ月が経過した。我侭放題の一国一城の主にも結構ストレスが溜まるのである。粗大ゴミ、濡れ落葉など、疎んじられる存在である空気が読める。原因不明の心の病気には転地療養がある。
13日から4日間、17回目の援農ボランティアで飯田市座光寺の篠田農園を訪れた。高速バスの2時間、南アルプスの残雪の山を目にすると、気持ちが農夫モードに変化し引き締まる。
今は林檎の摘果作業の最盛期で . . . 本文を読む
矢作川の土手に寝転び、ぼんやりしていると、五月晴れの大空をグライダーが旋回している。
河川敷に岡崎滑空場があり、岡崎飛行クラブのメンバーがエンジン駆動ウインチを使用して時速100kmで滑空機を300mの上空まで誘導する。後は上昇気流を探し、旋回しながら高度を上げる。
トンビが同じ空に浮かんでいる。何が目的なのだろうか?空から獲物を探すのが本来目的だろうが、あんな高空からでは、目が良くても、蛙や . . . 本文を読む