風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

緑茶は日本人の心の故郷 290号

2008年05月29日 21時42分38秒 | 随想
一杯の コーヒーから 夢の花咲くこともある 街のテラスの夕暮れに 二人の胸の灯火が ちらりほらりとつきました・・・・。 コーヒー(珈琲)は、コーヒー豆を焙煎し挽いた粉末を、湯または水で成分を抽出した嗜好飲料である。戦後の日本壊しの一環として、進駐軍が持ち込んだモノカネ志向に心を向ける麻薬のように思えるのである。 アルコールや茶に遅れるが、人類との関わりが深い嗜好飲料である。欧米のコーヒーを提供 . . . 本文を読む

かぁちゃんの味噌汁の詩 289号

2008年05月27日 17時22分29秒 | 随想
もやし・枝豆・きな粉・醤油・味噌・納豆・豆乳・おから・湯葉・豆腐・油揚げ・厚揚げ・焼き豆腐・高野豆腐。すべて大豆が原料である。 土質が良くない三河地方一帯は大豆の栽培に適した風土である。徳川家康の岡崎城から800mの、八丁村に麹菌の働きによる豆味噌の八丁味噌がある。老舗の「まるや」と「カクキュウ」が並んでいる。 徳川家の家臣が岡崎から船で江戸へ、江戸から各地へ。八丁味噌の評判が広まり、その味噌 . . . 本文を読む

知りすぎたのね 288号

2008年05月27日 08時24分29秒 | 随想
知りすぎたのね あまりに私を 知りすぎたのね 私のすべて 恋は終わりね 秘密がないから・・・・・ 中国・四川大地震でヒマラヤ山麓のチベット民族の多い貧しい町は被害甚大である。貧困対策として設置した、危険な原子力関連施設などの破壊で放射能汚染の可能性が出てきた。 震災後にはデモや暴動が付きもの。ドサクサに紛れて、反政府デモで敵対する民族を含めて一網打尽にするケースが過去の歴史に有り、チベット族の . . . 本文を読む

会話は心のキャッチボール 287号

2008年05月26日 17時50分32秒 | 随想
室町幕府の将軍が「屏風絵の虎が夜な夜な屏風を抜け出して暴れるので退治して欲しい」と言うと、一休さんねじり鉢巻をして「では捕まえますから虎を屏風絵から出して下さい」 「この橋を渡るべからず」と書いてある。しかし一休さんは橋の真ん中を堂々と渡ってしまう。「この端(はし)渡るべからず」と読んだのである。 頓知咄で有名な一休さんは、歴史上の人物・一休宗純で、室町時代の禅僧である。幼少の頃は可愛いが、老 . . . 本文を読む

規制緩和に規制がいるよ 286号

2008年05月24日 16時32分23秒 | 随想
(私の心の「第三の男」 276号)のブログを記述した事を告げると、映画「第三の男」のDVDを友人は購入して届けてくれる。ブログの内容は映画と関係がないのであるが。The Third Manは、1949年のイギリス映画。第二次世界大戦後、アメリカの売れない小説家ホリー・マーチンスは、親友ハリー・ライムから仕事を依頼したいと誘われ、意気揚揚ウィーンを訪れる。しかし、到着してみるとハリーは自動車事故で死 . . . 本文を読む

密集は鰯の保身術 285号

2008年05月24日 09時48分51秒 | 随想
太陽の光合成で、植物は水と炭酸ガスからデンプンや糖を作り、さらにたんぱく質や脂肪も作る生産者である。植物を食べる動物が消費者である。そして朽ちた植物、死んだ動物を細菌が、水と炭酸ガスに戻す分解者である。食物連鎖・食物網・食物ピラミッドである。そして不変の太陽の光で新たな連鎖が始まる。太陽が全ての中心にある。密教は大日如来と言う。 海の中では、最初に植物プランクトンが発生し、動物プランクトンが食べ . . . 本文を読む

陸援・空援そして海援隊 284号

2008年05月21日 14時25分52秒 | 随想
「倒幕」とは、幕府を倒すこと、攘夷論は夷人(西洋人)を実力行使で排斥しようという過激思想。尊皇論とは日本は神国であるという国民主義の発想である。この三つが複雑に絡み合い、江戸幕府第15代征夷大将軍徳川慶喜の大政奉還で、明治天皇に対して大政(統治権)を返上した社会変革が明治維新である。 空海の四国遍路旅で高知を訪れた時に、坂本竜馬の名を知ったのである。幕末の日本の政治家・実業家。土佐藩脱藩後、貿易 . . . 本文を読む

地球は大地震で警告する 283号

2008年05月20日 16時50分52秒 | 随想
地球の変化は、片道きっぷである。安定な状態は不安定な状態に向かう。地球の活動は不安定の程度を増大する向きに起きる。 膨大なエネルギーを消費して、チベット高原の東縁にある山岳地帯は、5000万年前にインド側のプレートがユーラシアプレートにぶつかり地表が押し上げられたもので、世界最高峰エベレストのあるヒマラヤ山脈が出現した。微妙なバランスの安定も時の経過で、バランスが崩れ混沌の世界に入り込む。諸行無 . . . 本文を読む

匂いのあるのがうなぎの蒲焼 282号

2008年05月18日 09時23分15秒 | 随想
「におい」は鼻で感じる嗅覚である。漢字で記述すると匂いと臭い。好感する「におい」を「匂い」と表記し、嫌悪する「におい」は「臭い」と記述する。 最近の都会のうなぎ屋から香ばしい匂いが漏れてこない。昔は匂いに誘われて美味いうなぎを食べたものだが、今は看板の文字を見て店に入る。さんざん待たされたうな丼は体裁は良いが味の感動はないのである。 保健所の行政指導は、「においは全て悪臭」という悪魔の論理で、 . . . 本文を読む

さようなら南極観測船「しらせ」 281号

2008年05月17日 18時57分42秒 | 随想
日本人として初の南極探検を行った白瀬矗(しらせのぶ)陸軍中尉。東郷平八郎元帥の命名した「開南丸」だった。白瀬中尉の名を借りた防衛省海上自衛隊所属の砕氷艦「しらせ」が引退する。 1956年11月8日に日本を出港した海上保安庁の南極観測船「宗谷」は一路南極へと向かった。岡崎市出身の永田武隊長の第一次南極観測隊の目的は,観測基地の建設であった。南極大陸を囲む氷海を砕氷しながらの悪戦苦闘の航海であったが . . . 本文を読む

あばよ初代新幹線「0系」 280号

2008年05月15日 16時45分31秒 | 随想
初代新幹線「0系」は1964年10月、東海道新幹線の開業と同時に運転を開始した白地に青色の帯の塗装に戻し、山陽新幹線「こだま」として乗客を運び今秋に引退する。最高時速210キロは当時世界一で、東京-新大阪間を超特急「ひかり」は3時間10分で結ぶ最新鋭の鉄道であった。高速走行を可能にしたのは、標準軌と呼ばれる1435mmの線路の幅である。 1958年に創設された、在来線の狭軌と呼ばれる1067mm . . . 本文を読む

さらば名鉄パノラマカー7000系

2008年05月14日 17時19分45秒 | 随想
「どきな、どけよ、危ないよ、ブー」のミュージックホーンを鳴らして電車が到着する。勤務明けに名鉄電車に乗った。先頭車はパノラマカー7001号である。1962年鉄道友の会のブルーリボン賞のエンブレムが飾ってある。そして成田山名古屋別院大聖寺のお守りをお祭している。 「パノラマカー」の愛称で1961年、衝撃的デビューをした。日本で初めての2階運転台、前面展望車。連続窓、デジタル式速度計、画家杉本健吉の . . . 本文を読む

人の空想は無尽蔵 278号

2008年05月12日 13時43分36秒 | 随想
「箱根山、駕篭に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋を拾う人」 多分、江戸時代に茶店で一休みの旅人が、情景描写した文章なのだろう。平和で穏やかな小春日和の昼下がりの情景が目に浮かぶ。 世間には、多くの職業があり、分業して助け合うことで成り立っている。その通りである。民主主義では、職業に貴賎が無く、誰でも自由に職業を選択できる。そして誰でも駕篭に乗れ、駕篭を担ぐことが出来、投げ捨てられた草履をボランティ . . . 本文を読む

私は貧乏人です。どうかお恵みを 

2008年05月11日 14時44分57秒 | 随想
中国の曹洞宗の開祖の一人曹山和尚と清税という高僧の禅を極めた同士の対話。禅の公案・無門関10則「清税弧貧」である。清税『私は貧乏人です。どうかお恵みを』曹山『清税禅師さん、清税和尚さん』清税『ハイ』曹山『あんたはあんな旨い酒を三杯も飲んで、まだ足らんというのかい』こだわり・かたより・とらわれの無い悟った無名の清税和尚が、時の大老師に挑戦する。曹山和尚下手に出て、清税和尚を持ち上げて呼ぶ。99%のこ . . . 本文を読む

私の心の「第三の男」 276号

2008年05月09日 08時10分16秒 | 随想
アントーン・カラスが演奏する民俗楽器のツィターの音楽「第三の男」を古き善き青春時代に聞いたものである。映画のテーマ音楽だった。 交通事故現場に現実を認める男、懐疑的な男、そして意思表示しない第三の男が怪我人を運ぶ。揺らぐ友情・変らぬ愛。主人公の心の葛藤を描く映画だった。新聞のDVD販売広告で記憶が甦った。 大相撲の土俵にも「第三の男」がいる。行司である。サッカーの試合にも「第三の男」が笛を吹き . . . 本文を読む