映像は想像の余地が無く、統一・無思考・無個性で従順なロボット人間の量産には都合の良い言葉である。人工の映像からは多くの情報を瞬時に知る素晴らしさがあるが、洗脳する道具として都合のよい、諸刃の剣である。
旅好きで、目的地を決める情報は、TV旅番組の「いい旅夢気分」からが多い。そして商品として購入したパック旅行を終わっての印象は薄く、感動が少ないのである。
人の話や新聞、書籍の言葉の響きを携え、先 . . . 本文を読む
妻を離縁出家した「木阿弥」が、厳しい修行を重ね、立派な僧侶に成り、人々に尊敬されていたのであるが、年老いて病気になり、妻の元に戻った。信徒達は「仏様と崇めていたが、我々と同じ人間じゃないか」と揶揄し、親近感を持った故事から、「元の木阿弥」の諺が発生し、苦労や努力が無駄になることの譬えである。武将の替え玉説や漆の木茶碗説もあるようである。
好きな競艇に小遣いを賭け、大儲けした。翌日、夢の再現を期待 . . . 本文を読む
「仲良しクラブで、優勝できて、三冠王になれればそうするよ。そんな訳ないだろう」独学で打撃技術を開拓した落合博満が現役野球選手の時の言葉である。俺流は、落合が独学で厳しい野球の練習に耐え研究獲得した、人生哲学を表現する言葉である。禅の坊主が、伝統の規範の環境下で、自分の内面を見つめる厳しい修行で自身をいじめ、余分なものを削ぎ落とした末に到達した人生観が俺流の悟りである。落合が野球監督となり、禅僧が阿 . . . 本文を読む
高学歴社会で物質文明のアメリカの統治国に成り下がった日本では、横文字の略号が多くて、話が理解できないことがある。
コンパクトディスクの略号はCDで、デジタル情報を記録する光ディスク規格である。
現金の引出と残高照会のみを扱う機器は、現金自動支払い機(キャッシュディスペンサー)で略号はCDである。預金も出来る現金自動預け払い機 はATM(Automated Teller Machine)と略され、C . . . 本文を読む
目は口ほどにものを言い。 The eye is the window of the soul.
目を見つめていると、心理状況がわかる。喜びの目・怒りの目・哀しい目・楽しい目。目は心の窓である。
対人関係では目の位置が、目線が重要である。高い位置の目は相手を見下している。低い目線は卑屈である。同じ高さなら対等で和やかな印象がある。
お寺を訪ねた経験がある。奈良仏教の寺院である東大寺の大仏や西 . . . 本文を読む
京都新聞の記事である。『天台宗の荒行「千日回峰行」で断食、断水、不眠、不臥のまま9日間、堂にこもる「堂入り」の行に入っていた星野圓道さん(32)=延暦寺大乗院住職=が21日未明、満行して比叡山の無動寺谷・明王堂(大津市坂本本町)を出堂した。堂入りの満行は6年ぶり、戦後12人目。午前1時、星野さんは本尊の不動明王に供える水くみ「取水」のため、堂から姿を現した。約40分かけて近くの閼伽井(あかい)を往 . . . 本文を読む
昭和19年生まれの舟木一夫は橋幸夫、西郷輝彦とともに、御三家(ごさんけ)と呼ばれ、高校3年生で若くして有名になった歌手である。本家御三家は、徳川将軍家に次ぐ地位の尾張藩・紀州藩・水戸藩のことである。 昭和18年生まれの橋幸夫は、遠藤実、吉田正に師事し、潮来笠でビクターレコードからデビューした。最初のコロムビアの採用試験に合格していたら、舟木一夫という芸名になる予定であった。歌手の他に、俳優として . . . 本文を読む
人は外界から空気を取り込み、血液の赤血球中のヘモグロビンで、酸素を全身の細胞にくまなく行き渡らせ、細胞内のミトコンドリアにより炭水化物を酸化しエネルギーを獲得して、最終産物として二酸化炭素と水を排出するから、生きている。前半が外呼吸で、後半が内呼吸である。 呼吸の字の並びは、炭酸ガスを放出する「呼」が先で、酸素を取り込む「吸」が後である。 「吸呼とは言わない。何故なのか考えて見なさい」とは禅僧が . . . 本文を読む
「諸刃の剣」は相手を攻撃することにも役立つが、自分に害を与えるような危険性がある武器のことである。功罪の2面性を内包している事柄を説明する時に使われている。 しばしば訪れる、飯田市は東に赤石山脈・西は木曽山脈に挟まれた天竜川の河岸段丘に果樹農園が広がり、桃・なし・林檎・市田柿が広域に栽培され、農産物は東京や中京圏に出荷され、累代の資産の蓄積は豊かな田園風景を形成している。独特な地形は、よく晴れた . . . 本文を読む
年中行事になった、飯田市座光寺・篠田農園で援農体験をした。10月15日から18日の3泊4日である。昨年から通算10回目になった。林檎ふじに太陽光を照射して万遍なく赤くする為に、日陰をつくる葉を摘み、回転させて裏側を日光に向ける、玉回しの作業である。大地を踏みしめ、時には脚立に登り、終日、太陽の下の仕事は気分爽快である。私の顔も日焼けで赤くなった。
晩冬に剪定して枝を捨て、春には花を摘み捨て、初夏 . . . 本文を読む
規制緩和とは、市場競争を促進し経済活性化を果たすために採用される、産業や事業に対する政府が法律で自由な動きを許さず、ある範囲内に押さえつけることを緩めることが本来的な意味である。
日本では所謂「親方日の丸」の官僚主義の非効率性が経済成長を阻害しているという議論があり、国鉄民営化・電信電話公社民営化・郵便事業の民間開放・労働者派遣事業・建築基準検査機関の民間開放など実施された。
物志向に批判的な . . . 本文を読む
天然自然や人間生活の現象を数字で捉えて分析する学問が統計学である。
終戦直後の物の不足する少年時代は、家計の消費支出に占める飲食費のパーセントのエンゲル係数が高いほど生活水準は低いとされ、間違えは無かった。豊かな日本では、高額の外食が多ければ貧乏と判定されてしまうし、禅僧のような質素な食事なら飲食費は掛からないから、裕福であると評価される。現実と合わないから、議論されることは無い。
平均値は、観 . . . 本文を読む
「兎追いし かの山 小鮒釣りし かの川 夢は今も めぐりて、忘れがたき 故郷」は少年時代に歌った文部省唱歌「ふるさと」である。
「小川のせせらぎ 帰りの道で 妹ととりあった 赤い野苺 緑の谷間 なだらかに 仔馬は集い 鳥はなく ああ 誰にも故郷がある 故郷がある」は壮年時代に唄う演歌の「ふるさと」である。演歌は大人の童謡である。
演歌のルーツは、明治時代の自由民権運動の政治活動の高揚期に街頭 . . . 本文を読む
学校の授業には、人間社会で生き抜く必要から必ず履修する必修科目と、個人が興味があり、才能を伸ばす分野の知識である選択科目の2つがある。
風来坊の私の学校は、人生大学旅学部である。旅の移動手段は、列車・バス・船・飛行機・自動車・ロープウエー・ケーブルカー・徒歩などを学び、列車には電車・気動車・機関車に引かれる列車・路面電車等々の詳細を調べ、電車には新幹線・JR・私鉄・第3セクターなどの存在を知り、 . . . 本文を読む