風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

死ではなく、詩を思う

2010年09月24日 18時41分42秒 | 金子みすず
「積もった雪」
上の雪 さむかろな。つめたい月がさしてゐて。
下の雪 重かろな。何百人ものせてゐて。
中の雪 さみしかろな。空も地面もみえないで。

「雪に」
海にふる雪は、海になる。
街にふる雪は、泥になる。
山にふる雪は、雪でいる。
空にまだいる雪、どォれがお好き。

好い詩だと思う。

「灰」
花咲爺さん 灰おくれ 笊(ざる)にのこった 灰おくれ  わたしは いいことするんだよ
さくら もくれん 梨 すもも そんなものへは撒きゃしない どうせ 春には咲くんだよ
一度もあかい花咲かぬ つまらなそうな 森の木に 灰のあるたけ撒くんだよ
もしもみごとに咲いたなら どんなにその木はうれしかろ どんなに私もうれしかろ

こんなにも強烈な自己主張はオイラには不可能。金子みすずの詩。

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