風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

漢字は日本の文化 235号

2008年02月24日 19時20分22秒 | 随想
路上で一万円札を拾ったので届け出た。書類に記述の必要があり、収得物と記述した。間違えを指摘され恥をかいた。拾得物が正しいようである。 しゅうとくの漢字を携帯電話に内蔵されているモバイル辞典の漢字辞書で調べてみた。収得・習得・拾得・修得と四つの漢字が画面に現れる。 収得 受け取って自分の所有物にすること 習得 学問・技術などを習って覚えこむこと 拾得 落とし物を拾うこと 修得 学問・技芸などを学 . . . 本文を読む

俗人でないのが軍人 234号

2008年02月24日 13時34分57秒 | 随想
国民と国家を守る自衛隊のイージス軍艦「あたご」が漁船「清徳丸」を切り裂く事故があった。7000トンを越える巨大船で、漁船はわずか7トン程度の小船である。広大な海で10mに満たない船の横腹のど真ん中に、長さ165m・幅21mの軍艦の舳先がピンポイントで衝突する異常で不気味な事故の印象があり、素人目には奇跡的な現象に見えるのである。しかも双方の船は移動していた。 イージス艦は対空戦闘を重視して開発さ . . . 本文を読む

幸福の手紙 233号

2008年02月21日 07時51分42秒 | 随想
横浜に住む兄貴が親族の結婚式などで稀に会う時、断片的に話したことを覚えていてくれ、朝日新聞のスクラップを送ってくれた。比叡山の荒行・千日回峰の行者である酒井雄哉師と森の守護者・C・W・ニコル(Clive Williams Nicol)氏の「人生の贈りもの」という連載コラムである。深町あおい氏の聞き書きになるC・W・ニコルを読んで、思い出したのである。立松和平と同様な自然を愛する環境保全に尽力するナ . . . 本文を読む

コウノトリに会いたい 232号

2008年02月18日 09時38分48秒 | 青春18きっぷ
全長約110cm、翼開長は約200cmにもなる非常に大型の水鳥である。羽色は白と黒、クチバシは黒、脚は赤い。成鳥は鳴くことはできないため、クラッタリングと呼ばれるくちばしをたたく行為を行うのみである。野生のコウノトリは絶滅して久しい。 兵庫県で1992年に繁殖・野生復帰計画が開始された。豊岡市のコウノトリの郷公園周辺地域に生息可能な環境が整備されつつあり、周辺の農民も農薬の散布を控え、無農薬栽培 . . . 本文を読む

インドには牛車が似合う 231号

2008年02月15日 21時02分18秒 | 随想
人口11億人のインドのタタ自動車が、世界で最も安い28万円の排気量が約620ccの超低価格車「ナノ」を首都ニューデリーの自動車ショーで公開したというニュースがある。そしてインドのP・チダンバラム財務相が、2025年までにインドの1人当たりの国民所得が4000ドルに達するとの見解を発表した。 思い出したのが1958年に発売されたスバル360である。当時の1000ccの小型車は百万円程度であり、月収 . . . 本文を読む

一日不作、一日不食 230号

2008年02月14日 19時26分53秒 | 随想
労働しない人間は食べてはいけないと西洋では言う。労働しない日は食べないと東洋では言う。 キリスト教は「働かざるもの食うべからず」 If man will not work, he shall not eat.(パウロ テサロニケ人への第2の手紙3章10節) 仏教の禅は「一日作さざれば、一日食らわず」 一日不作、一日不食。(百丈懐海『勅修百丈清規』「大衆章」) 一神教と多神教、西洋と東洋思想、 . . . 本文を読む

パック旅行と一人旅 229号

2008年02月12日 13時07分45秒 | 随想
還暦を過ぎると旅が好きになるようである。冥土の旅の予行演習なのだろうか。友人はJTBのパック旅行で2泊3日の夫婦旅の体験を語った。中部国際空港を朝に発ち、福岡空港に到着し、湯布院・嬉野温泉に宿泊する3万円の商品である。往復の航空機運賃と食事つきの宿賃2泊分そして観光バスの料金を単純に5等分すると各項目は6千円である。ジェット機に乗って名古屋から福岡まで6千円、温泉宿に泊まり豪華な食事を食べて6千円 . . . 本文を読む

有言実行は武士の魂 228号

2008年02月09日 19時36分12秒 | 随想
私の誕生日は1944年3月16日である。名古屋市に生まれ、長野市で育った。3月の春休みの時期に青春18きっぷと誕生月の3日間、JR四国全線が乗り降り自由で、特急列車のグリーン車が利用できるバースデイきっぷを最大限活用して、室戸岬と四国遍路の一人旅を目論んでいる。まだ女房には内緒である。言い出すタイミングが難しい。死を実感する老境に入り、歩行禅の四国88所遍路で、心構えを探りたいのである。交通費の対 . . . 本文を読む

赤福は伊勢名物じゃないの 227号

2008年02月09日 16時23分29秒 | 随想
製造日偽装などが発覚し、三重県から営業禁止処分を受けた伊勢市の老舗和菓子メーカー「赤福」が6日朝、本店など3直営店で約4カ月ぶりに営業を再開した。 伊勢神宮内宮の参道にある本店には、朝5時の開店前から徹夜組を含め200人を超える客が長蛇の列。1人で100箱以上まとめ買いする人もいた。午後1時15分には準備した約1万5000箱を完売。行列が続いていたにもかかわらず、1時20分には早々と閉店し、寒い . . . 本文を読む