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新聞のテレビ欄で「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語 」を見つけて録画した。映画やドラマを鑑賞する事は希であるのは、実生活がドラマチックだからである。しかしこの映画に感動した。
中井貴一主演で一畑電車を舞台とした日本映画で主人公・筒井肇は大手家電メーカーの経営企画室長。取締役への昇進が内定するなど、東京で妻子とともに暮らす彼の人生は一見、順風満帆そのものだった。そんなある日、故郷・島根に住む肇の母が倒れたという一報が入る。さらに、親しかった肇の会社の同期が自動車事故で亡くなった。
久々に帰郷した肇は、家庭を顧みてこなかったこれまでの人生、そして今後の人生について考えた。そして自分の子供の頃の夢だった「一畑電車の運転士になる」ことを実現すべく会社を退職し、一畑電車に中途入社することとなった。
晴れて運転士となったのは肇の他にもうひとり、肘の故障でプロ野球入りの夢を絶たれた青年・宮田がいた。その他大勢の人々との人間模様なのだ。
自分が良しと思う夢の実現に邁進する事の素晴らしさを訴える。自分が主人公になり人生を楽しむと、周囲も楽しい気分になり、明るい社会になるのだろう。
一畑電車は境港・足立美術館など山陰を旅した時に出雲大社駅で見たことを思い出し、懐かしむ。