日本人の心の原点 387号 2008年10月27日 10時40分51秒 | 随想 禅寺では、高僧が炊飯を担当する大切な役割である。 米を沢水で研ぎ洗いし、燃料の薪を里山で調達し、羽釜を用い、釜戸で「はじめチョロチョロ、中パッパ、ブツブツいうころ火を引いて、ひとにぎりのワラ燃やし、赤子泣いてもふたとるな」の要領で薪を燃やした、昔の炊飯技術。 比叡山延暦寺の食事の前後に、言葉を唱える。 吾今幸いに、仏祖の加護と衆生の恩恵によりこの清き食を受く。 謹しんで食の来由をたずねて味の濃 . . . 本文を読む