風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

博打社会の狂乱

2016年11月14日 08時39分27秒 | 随想
資本主義経済社会は博打社会である。株式投資、宝くじ、競馬・競輪・競艇の公営博打、パチンコ、スポーツ振興くじ等々、楽して儲ける射幸心を鼓舞する博打の大洪水。 2020年東京五輪やリニア中央新幹線に多額の掛け金を投入するが、負の遺産の乱造ならもの言わぬ大衆の射幸心は委縮する。 世間には命懸けの大博打に一年間を費やす人種がいる。自然相手に汗水流す農夫である。 田畑に種を蒔き、手間暇かけて、秋の収穫 . . . 本文を読む

物欲からの逃避

2016年11月13日 08時46分47秒 | 随想
南信州の山村の果樹農家に泊まり込んで二週間、農作業奉仕に没頭した。 他人の飯を食うには、自分を厳しく律する態度が必要で、新聞は読まない、テレビは見ない、世間から隔離された禅寺の修行と変わらない。 帰宅すると銀行から呼び出しの電話、何事かと駆けつけると、保有する投資信託が大暴落、売却を促され、神託と思い従う。 トランプが女性をヒラリとかわした米国大統領選挙の番狂わせの影響が大きく、自由放任の弊 . . . 本文を読む

リニアと行幸啓

2016年11月12日 08時44分37秒 | 随想
神無月30日から霜月11日まで南信州を旅した。10年目になる市田柿の農作業の手伝いと昼神温泉に遊んだ。 飯田界隈の時の話題はリニア中央新幹線の南アルプストンネルの起工式と16日からの昼神温泉での天皇夫妻の二泊三日の私的旅行。 農家の主人の段取りが秀逸だったので、農作業は目論見より二日早く終了し、余暇で関係先を訪問した。 リニアのトンネルの坑口は大鹿村、近くの小渋温泉赤石荘に立ち寄り入浴、工事 . . . 本文を読む

職人の知恵と学者の理屈

2016年11月10日 08時26分09秒 | 随想
10泊11日の南信州の山村の市田柿の皮むきの農作業を無事終了し帰宅の途に就く。 何故皮むきをするのか? 脱渋の先人の知恵を忠実に守ると渋柿が甘くなるので継続する。いわば試行錯誤の経験則による職人の技なのだろう。 農夫は読まない農業雑誌に学者の脱渋の理屈の記述がある。 皮があると酸素呼吸をするが、脱皮すると酸素遮断の被膜が誕生し、無酸素呼吸に変わり、エタノールが生成、アセトアルデヒドに変わり . . . 本文を読む