本治とは、「病を五蔵の変動の結果としての経絡の虚実として捉えて」の施術との定義。
「病を五臓の変動」(病論)と捉えることと「経絡の虚実を補瀉する」(治療術)というのは、全く別のものを繋ぎ合わせての定義、概念規定なのでは無いだろうか?
鍼灸学校時代にここに関わって、「そもそも、五臓と経絡が関係がある、対応しているというのは、どう証明されているのか?対応していると言えるのか?言っていいのか?」との疑問があった。
当時は、「それを疑っては、鍼灸治療(の理論)は成り立たない!」と教員に一喝され、引き下がるしか無かったのであるが......。
歴史的に東洋医学、鍼灸術というものをとらえ返してみれば、答えが見えてくるのでは?と今は思えている。
いずれ説きたいと思う。