東洋医学の実践的理論研究~人間が病むということの過程的構造からの東洋医学的治療論の研究~

人間が病むということの過程的像から、鍼灸等の問題を説いてみたいと思います。よろしくお願いいたします。

鍼灸学生の皆さんへの学びの指針(2/2)〜「哲学の歴史を一新の上に繰り返す」(ディーツゲン)〜

2024-10-27 13:49:34 | 反復説
 (承前)

 これは別言するならば、何事も完成的には存在せず、一からの積み重ねの上に、の現在であるのだから、それを学ぶにあたっても一からの積み重ねが求められる、ということでもある。
 「哲学の歴史を一身の上に繰り返す」(ディーツゲン)


とはそういう学びである、と捉えている。

 さて、話は飛んで、その「発生は系統発生をくり返す」ということを理論レベルでわかっていく実践的に論理的事実を持っていくことで、それが自身にとっての信仰レベルの金言となっていって、何を為すにしても、そのまともな「習得から修得へ」を志す場合には、それを実践していく、ということになっていった。

 例えば、手技療法術であれば、指圧マッサージから鍼灸、そして整体指圧へ。武術であれば、空手から居合、棒術、そして柔術へ。書であれば、行書から楷書、そしてかなへ......等々。
 (「股関節重心」の問題も、自身の人間体の再構築のの実践を、「個体発生は系統発生をくり返す」となすべく取り組んでいく中での発見、であった。)

 この場合、個の場合、歴史的な発展の順序そのままでは無い場合もあるのではあるが(ここの論理の理解は未だ浅いので、深めていかねばと思っているが)、必ずその分野の原点からの歴史性を知って、分かっての全体を見渡しての(上達が難しい場合は、その前の段階へ戻っての)系統発生の繰り返しを行うことを常として、であった。かつ現在においてもそうである。

 そのおかげで人生における様々な学びに、それほど迷うこともなく実践を積み重ねていけている現在である。と思っている。(その成否は今だしではあるが......。)

 ついでながら、この「個体発生は系統発生をくり返す」は、その原点はヘーゲルの『精神現象学 序論』あるいはもっと遡って、プラトンの『メノン』等にある、見えると思える。
 興味のある方は一読されたい。



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