病機について〜病因と病機〜

前期末テストまとめ。

病機について。

教科書の「第4節 病因病機」では、「病因とは病の原因であり、病機とは、病因が人体に作用して病が発生するに至った経過やそのメカニズムのことである。疾病は、病因が人体に影響を及ぼし、生理機能が一定以上の変調をきたすことにより発生し、状況に応じて進行・変化していく。」と説かれる。

また、「第4節 病因病機 Ⅱ.病機」では、「病機とは、疾病が発生するに至った経過やそのメカニズムである。自然界の現象は生体内でも同様に起こると考える。」等等と述べられている。

テスト用のまとめとしては、「第4節 病因病機」で説かれることで充分と思える。が、教科書に説かれることを真面目に考えると、「第4節 病因病機」で説かれる「病機」と「第4節 病因病機 Ⅱ.病機」で説かれる「病機」とでは、少し違うのでは、と思える。また、「第4節 病因病機 Ⅱ.病機」での説明で病機の定義の後にいきなり続く「自然界の現象は生体内でも同様に起こると考える。」という一文の理解に苦しむ。

東洋医学的には、常に(陰陽の)二重構造で対象を把握する筈であるから、病を病機と病因との二重構造で捉え、病機の対立物として病因を置くべきと思える。そういう意味でも「第4節 病因病機」の病機の捉え方が正統である、と思う。