絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2014年10月5日(日)絵本ゆっくりコース・荒井良二先生の授業内容

2014-10-08 17:08:49 | 絵本ゆっくり塾
「初めまして!こんにちは!」本日は荒井良二先生の初回授業です。
まず最初に、荒井さんが芸術監督として携わっておられる「山形ビエンナーレ」についてお話頂きました。2014105arai例えば山伏(やまぶし)の坂本大三郎さんは「あなたをこけしにします」と、たくさん拾ってきた木の中から選んでもらい、話をしながら、似顔絵ではないその人を彫ってくれるそう。完成したら山形の山の中にひとつひとつ置いていくのだそうです!面白い試みですね。
今回のビエンナーレのイメージは、荒井さん作の絵本『はじまりげんしくん』なのだそう。げんしくんが元気に飛び回っていそうです。そして入場無料というのもなかなか無いです。「山形ビエンナーレ」は10月19日まで開催されています。今すぐ山形に行ってみたい気持ちを抑えつつ、続いてワークショップへ。2014105arai3

コピー紙を束ねた冊子を使います。左側に文字、右側に絵を描きます。左側には「○○○のようなもの」と先に書いていきます。書いたら、その○○○に入る言葉を自由に書き入れて、今度はそれに沿って右側の絵を描きます。これは、頭を柔らかくするためのトレーニングです。例えば「リンゴのようなもの」とすると、絵は「リンゴのようでリンゴじゃないもの」を描きます。似ているけれどそうじゃないもの。グレーゾーンです。
物事には曖昧なものがたくさんありますが、必ずしも白黒ハッキリさせなくても良いのでは?と荒井さん。2014105arai2
大人にとって「リンゴ」と言えば「リンゴ」しか思い浮かびませんが、小さな子どもにとって「リンゴ」と言えば「ボール」であったり「電車」みたいに遊ぶ子もいるかもしれません。グレーゾーンはとても幅広いです。こういった発想を膨らませることが絵本作りに役立ちます。
そして、発想を具現化すること。目に見える形にするという経験を繰り返すことで、段々自分のやりたいことが見えてきます。皆、いざやろうとすると、ついハードルを自分で上げて未完成に終わってしまいがちですが、それが大切ではなくて、まずは素直に出してひとつひとつ完成させていくことで「あ、そうか!」と核心がわかってきます。


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