高科正信先生の2回目の授業は「子どもの願い・幸福のあり方」がテーマでした。
●子どもの本・・・子どものために書かれた本
・・・子どもについて書かれた本 の二種類がある。
絵本は子どものために書かれた本で「あーよかった」「めでたし、めでたし」で終わる本です。
今回の授業では、子どもの願い・子どもにとっての幸福を書かれた絵本を、紹介していただきました。
『砂の妖精』 イーディズ ネズビット 1902年
原題 『Five children and it』→ it は砂の妖精のこと
5人の兄弟と砂の妖精の物語で、日常の中にファンタジー(非日常)が書かれている。
ファンタジーの世界では、魔法が使えるお話。
この作品以前(1902年)の絵本では、良い子どもしか登場しないが『砂の妖精』に出てくる子どもは、欲深くいたずら好き。
リアリズム(日常)とファンタジー(非日常)が描かれている。というので、評価を得たそうです。
『シャーロットの贈り物』 E・B ・ホワイト 1952年
原題 『Charlotte's Web』
8才の女の子と子ぶたのお話から始まり、途中から子ぶたとシャーロットというクモの友情話になります。
シャーロットは、子ぶたが売られていかないように、クモの巣に「SOME PIG」→「たいしたブタです!」とメッセージを書いた。
「たいしたブタ」を見に来る人が増え、子ぶたは賞を取るまでに。シャーロットの友情で子ぶたは助かりました。
お母さんは心配するが、女の子は子ぶたやクモとおしゃべりするのが幸せな時間なのです。
『どろんここぶた』 アーノルド・ローベル
原題 『smallpig』
この話の中では、子ぶたが子ども。
子ぶたにとって幸せな時間は、ごはんを食べている時・どろんこ遊びをしている時。
どろんこは大人にとって汚いが、子どもにとっては楽しくて安心出来る場所。
子どもにとって幸福とは何か?
『シャーロットの贈り物』や『どろんここぶた』のように、子どもの幸せと大人の幸せは違う。
幸せの価値観が違うのです。
『きょうは カバが ほしいな』 エリザベス・ボルヒャーマ 1980年
『まつげの海のひこうせん』 山下明生 文 杉浦範茂 絵
どちらも子どもだけが体験できる幸福な時間が描かれています。
次回10月7日(水)は「行って帰ってくる」がテーマです。
【課題】
●テーマ「卵料理をつくる」・・・卵料理にまつわるエピソードも入れて、レシピを文章にする。
レシピが分からない方は、エピソードだけでもいいです。
枚数は自由。
●締切 9月23日(水)