絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2016年7月24日(日)絵本ゆっくりコース・高畠那生先生の授業内容

2016-07-29 12:54:02 | 絵本ゆっくり塾
絵本ゆっくりコースの第四回目は高畠那生先生です。
これまでに30〜40冊もの絵本を出版されています。
まずは皆で先生の絵本を回覧しました。

絵本にはこれ!という正解の作り方はないです。
一人一人が、自分の方法で作って良いのです。
この一年で色んな作り方を目にしていくと思いますが、
例えば二つの方法を組み合わせたり、自分の一番やりやすい方法を探っていって下さい。

高畠先生も、皆さんと同じように東京で絵本を作る教室に通われていました。
そこでの荒井良二先生の絵本の作り方が、先生には作りやすかったそう。
それはある条件を絵本の中に入れて作るのですが、全く何もないところから作るよりも
作りやすかったのだそう。



何かの縛りを自分で作り、その条件の中で作る。
高畠先生は、更にご自分の作りやすいやり方を考えられました。
それは、自分の描きたい絵を、15見開きの中に先に入れること。
そうなると無理矢理に間を埋めざるを得なくなるので、結構無茶な展開にもなってきます。
それをさらに・・・

作りやすい、作って楽しいものを作れば良い。
作家もオールマイティーではないので、得意分野、不得意分野があります。
自分の作りやすい分野は何か。それを作る中で、見極めていけば良い。




後半は、ダミーを持って来られた方の講評を行いました。

・丁寧に説明し過ぎるとうるさくなるし、しなさ過ぎるとわからない。
 でも人に伝えようと思ったら丁寧に伝える努力をする。

・記号はなるべく使わない。記号に頼らず、そう見えるように描く。

・地面の高低も話に合わせる。

的確に具体的にお話し下さいました。

さて、次回は9月11日(日)です。
課題が出ています。

「絵本のラフを描いてくる」
・大きさ、画材、手法、テーマなど全て自由
・15見開き
・一番描きたい場面のみ、本番さながらの着色したもの(それ以外はモノクロで良い)
以上です。

なるべく具体的に描き進めてきてもらう方が、先生からもより具体的なアドバイスを頂けます。
皆さん、夏休みの間に少しずつでも進められますよう励んで下さい。
よろしくお願いします。



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