絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2016年7月2日(土)イラストじっくりコース・寺門孝之先生の初回授業内容

2016-07-04 17:36:43 | イラストじっくり塾
イラストじっくりコース第二回目は、寺門孝之先生です。
「みなさんこんにちは、寺門です」



まずは先生の自己紹介からです。
先生は大学卒業後、セツ・モードセミナーで長沢節先生から絵を学ばれました。
その後、コンテストで賞をとられ様々なことを経て絵の仕事をされるように。

先生は70〜80年代のポスターに憧れがあったそうです。
当時は、流行など何かを掴みたければ、街へ出ることでしか知る手段がなかったそう。
ポスターの役割は大きかったのだとか。自分の絵で印刷物になりたかった。
当時も今も有名な横尾忠則さんや宇野亜喜良さんに憧れたそうです。

先生のお話が進むにつれ教室の雰囲気もだんだん柔らかくなってきました。
「僕に何か質問のある方はいらっしゃいますか?」
次々質問がありました。一部のみご紹介します。

・検索して描くのはあり?
…何をしても全てありなのでは。
 今までどんなふうに描かれてきたかを知ることは大事。
 自分の中を通すことでそれが新しい何か、価値にならないとだめ。
 それが一体どう何になるのかは、普段からの修行が必要。

・スタイルを出すには? 
…先生ご自身は出そうと思って描かなかったそう。
 ひとつひとつの仕事で何を求められているか、毎回ゼロから考えて描く。仕事ありき。
 今までやったことない方法でやってみよう、といつも思い描いているとのこと。
 スタイルを作ろうと思わない方が良い。

・ポートフォリオについて
 いろんな絵のバリエーションが描ける場合、色々見せた方が良いのか?
…ケースバイケースです。
 例えば、細密画が描けるとしても、それで勝負するならそれを出す。
 違うなら出さなくても良いのかも。または自信があるなら出す。
 正解はないので色々自分で試してみる。

他にもお勧めの文学作品や、イラストレーターになって仕事をするということについて
詳しくお話しいただきました。



後半は、生徒さんに持ってきてもらった自作の絵の発表です。
どんな絵を描かれる方なのか、見るのは初めてでしたので、皆さん興味津々です。
今日は欠席者もおられなかったので、全員の作品をしっかりと見せていただきました。
繊細な絵、絵日記、写真を見て描いたもの、風景画、好きな芸能人の似顔絵など。
美大へ行かれた後、思うことがあり絵話塾へ来られたという方も数名おられました。

どなたも絵が好きな気持ちが伝わるものばかりでした。

先生からは下手な絵というものはなく、その絵をどう社会化させられるか、色んな方向から見て強くさせていく
ことが大事、とのコメント。

この一年かけてしっかり絵と向き合っていきたいと思われた方も多かったのでは。

次回10月29日の課題です。
二つあります。
1.タイトル…「自転車にのって」
2.タイトル…「自転車にのって◎◎がやって来る」
以上です。
タイトルの漢字、ひらがな、句読点などは一字一句変えないこと。(◎◎の部分は自由に変えて描いて下さい)
サイズ、画材、手法は全て自由です。
タイトルは絵の中に入れなくても良いですが、入れたい人は入れても構いません。

よろしくお願いいたします。


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