絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2016年7月10日(日)絵本ゆっくりコース・市居みか先生の授業内容

2016-07-11 15:13:58 | 絵本ゆっくり塾
絵本ゆっくりコースの第3回目は、絵本作家の市居みか先生です。

先生は滋賀在住です。
今期の生徒さんの中に、滋賀からお越しの方が2名おられて、しかもご近所だそうでびっくり!
市居先生には絵話塾ができた13年前から来て頂いてますが、初めてなのだそうです。
和やかな雰囲気で始まりました。

まずは先生の自己紹介です。
大学を卒業後、電気メーカーに就職されましたが、絵を描きたいと思い退職。
知り合いの出版社でイラストの仕事をもらいながら生活。
ある日、東京の友だちに声をかけられてフリーマーケットに参加。
市居先生は、習っていた木版画のポストカードを販売。
その絵を気に入って買って下さった方が
お店をされていて、展覧会をしませんか?とのお話をいただき、東京で初の展覧会を開催。
その後、イラストレーター仲間3人で行ったグループ展(テーマはおなべ)で
編集者の方から絵本にしませんか?と声をかけられ、二年かけて初の絵本『ヘリオさんとふしぎななべ』を出版に至る。


市居先生は、まだプロでない時期に作品を沢山作っておられました。
でも、どんどん作品が溜まっていくにつれ、疑問も湧いてきたそうです。
「作って何になるんだろう…?」
でも、個展をした時に、自分の描いた絵を知らない誰かが購入してくれたり、
自分の絵を見て笑顔になってくれる人を見ていると、それが自分も嬉しくて、見てもらえて良かった!描いて良かった!と
思えるようになったそうです。
絵を描いたり、作品を作ったら、なるべく人に見てもらうようにすると良いですよ、と市居先生。
絵をきっかけに人とつながることができ、その結果、絵を描くことは良いな!と自分自身の絵を描くパワーにもなっていくのですね。



今日は皆さんにも、自分を表現するもの(普段使っているもの、好きなもの、苦手なものなど何でも)を
一人ずつ前で発表していただきました。



いつも使っている絵の具のパレット、毎日お手入れしているお庭の写真、愛用の眼鏡など、
皆さんの普段の日常が垣間見えて楽しかったです。

続いて絵本の仕組みについてのお話。

そして、「物語」を感じる絵や写真を持参してもらったので
その絵に出てくる物や人を見つめて妄想を膨らませます。
絵を見て次の瞬間にどんなことが起こるだろう?正解はないですので、自分の妄想で自分勝手に考えて良いです。
箇条書きで言葉にして書きだしました。


また、「ものをよく見る」習慣と「手を動かす」習慣をつけるために
普段から手帳に思いついたことを手帳に描くことをお話しいただきました。


市居みか先生の授業では1年を通して一冊の絵本を作ります。
次回はダミー本の発表です。

次回はダミー本を発表してもらいます。
すでに描きたいテーマのある人はそれを、一枚の絵からイメージしたもの、手帳からヒントを得たもの、
自分の描きやすい方法で1冊のダミー本を作ってきて下さい。

Aクラスは、9月25日(日)1〜4時、Bクラスは、10月2日(日)5〜8時に発表です。
発表時、皆に見えやすいように黒い太めのペンで描くようにして下さい。
よろしくお願いいたします。

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