高科正信先生の授業は3回目です。
高科先生からオススメの展覧会と映画の紹介です。
神戸ゆかりの美術館で『萩尾望都SF原画展 宇宙にあそび、異世界にはばたく』が、11月5日(日)まで開催されています。
映画の『ブレードランナー2049』は35年前に公開された『ブレードランナー』の続編で、高科先生は大ファンでとても楽しみにしていた映画だったそうです。
今回の授業は「なくす絵本」がテーマでした。
失ってはじめて気付く、大切な人・もの…
「人生はかけがえないんだ。差し替えは出来ないんだ」と、子どもの文学は伝えています。
今回も沢山の絵本を紹介していただきました。
『やい トカゲ』 渡辺 洋二 絵 船崎 靖子 文 (あかね書房)1984
何でもない子どもの時間ですが、自転車をなくしたことで、のぶちゃんとの大切な時間を思い出す。
大切だったのは自転車ではなく、のぶちゃんと過ごした時間だったんだ。
あたりまえと思っていて、重要な意味を持たなかったが、なくして気付く大切な人・ものを伝えています。
『ごろはちだいみょうじん』 中川 正文 文 梶山 俊夫 絵 (福音館書店)1969
『きつねのおきゃくさま』 あまん きみこ 文 二俣 英五郎 絵 (サンリード)1984
『おこんじょうるり』 さねと あきら 文 井上 洋介 絵 (理論社)1977
誰かのために命を投げ出す。
残されたものは、どうしていいか分からない喪失感でいっぱいになります。
安易に誰かのために身を投げ出すことはよくないことを、作者は絵本で伝えています。
本日は三時間授業でしたので「書く」ということについて、
高科先生が文章を書くうえで大事にしているこをお聞きしました。
書くということは、考える→ことばをさがす→選んでことばを書くこと。
・自分がきらいと思うことば使いはしないようにしている。
例えば、イケメン・スーパー・コンビニなどの略したことば
・自分が書いた文が読み手に伝わっているかどうか
・書かずにはおれないと思うもの書く
書かずにはおれないものの例えで、円谷幸吉の遺書を紹介されました。
【課題】
「一週間絵本」のテキストを書く
・1〜15の見開きで考えてください
・一週間(7日間)に起こるお話
・起承転結やページ割りを考えて書いてください
※1月17日(水)提出
次回1月24日(水)は「生きる絵本」がテーマです。
どんな絵本を紹介されるか楽しみですね!