寺門孝之先生の授業は、5月・6月・7月に3回行われます。
本日は初回の授業で、初めに寺門先生から告知などのお話がありました。
3月に湊川神社神能殿で、新作能「或能川」が上演されました。
寺門先生は天使の絵を描かれていますが、お能もとても不思議な世界で、自分の描いている絵に近い気がすると思ったそうです。
そして、受胎告知と同じようなお能があることを知って、天使とマリアの間(あわい)を主題とした新作能の研究をし、7年の創作期間を経てやっと上演されました。お能だけではなく音楽などのパフォーマンスも素晴らしい新作能だったそうです。
2005年に出版され絶版になっていた『MOMOTARO 桃太郎』が再販することになったそうです。
出版する時は、デザイナーがタイトルを入れたり色調整をするので、原画の色と少し違う場合があります。
今日は貴重な原画を見せていただき、絵本とじっくり見比べました。
そして、町田康さんとの共作『東山道エンジェル紀行』も、構想期間20年でついに完結、神戸芸工大の生徒さんと手作りで製本され発売されたそうです。
とても凝った作りで、中にイラストのポスターが折り込まれていますが、寺門先生の絵を表からと裏からの両方からを見ることができるように印刷されています。
展覧会では、表からしか見れないので、貴重な裏側を見ることができて得した気分になりますね。
『東山道エンジェル紀行』は、20年前からの話がやっと完結したのですが、メディアに作品が届くのは、10年、20年のブランクを経て届くこともあります。
このブランクがが大切で、その長い間に新しい出会いがあり、その出会いも含めて、さらに良い作品になり実現するものだと思います。と、寺門先生からのお話を聞いて、今を大切に頑張る楽しみができました。
では後半は「寸画」のワークショップをしました。
寸画とは、ちょっとした絵、短い時間で描いた絵のこと。
今日のお題は「間 あわい」を7分で描きましょう。
あなたが思う「間 あわい」は、どんなイラストですか?
・人と人との間
・家具の間
・過去とこれからの自分
・眠りにつく間
・写真のシャッターを切る間(被写体と自分)
・瞑想して無になるまでの自分
・水の中と外
考えすぎて、一段二段先のことを描いている方が多かったです。
その場合は、説明して想像しないと分からないので、お題がある場合は、一目で見て分かるイラストがいいです。
次回の課題は「カレー色の時代」
好きな画材で大きさは自由。立体でもいいですよ。
カレー色という見た目のことではなく、想像して自由に描いてください。
イラストレーションは、外から難題がくるので、そのための筋トレと思ってチャレンジしてくださいね。
●5月のガイダンス(説明会)のお知らせです。
秋から始まる絵話塾の生徒を募集しています。
絵話塾にご興味のある方は、ぜひご参加ください。
お待ちしています。
5月28日(日) 18:00~
詳しくはメールkaiwajuku@galleryvie.jp
またはtel.078-332-5808までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。