サタケ先生の授業は今日で7回目です。
これまでの授業では、お仕事が取れるようになってからのお話がメインでしたが、
今回のテーマは、クライアントワーク以外の収入についてです。
イラストレーターとしてのお仕事は、クライアントワークが全てではありません。
今は、自作のイラストレーションでお金を生み出し、生計を立てている人もたくさんいるんです。
それでは、ストックサービス、NFT ART、グッズ販売の3つについて、お話をしていきます。
ストックサービスとは、イラストや写真、映像、3D、アニメーションなど、クリエイターが作った素材を登録し、
少額または定額で販売するサービスで、購入者にダウンロードしてもらうことによって収入を得るシステムです。
良いところは、①締め切りがないのでマイペースで制作できる。
②合間時間を活用できるため、副業として兼ねることができる。
③販売ランクがわかるので、売れ筋の傾向を研究することもできる。
④たくさん描くので練習にもなり、そのままポートフォリオに載せられる、実績づくりにもなる。
⑤土台さえ作っておけば、定期的な収入にもなる。 などが挙げられます。
ただし、現状ではサービスも盛り上がっていますが、コロナ禍で参入する人が増え、競争相手も多くなっています。
さらに、数ある中から代表的な幾つかのサービスについて触れ、著作権譲渡の有無や、登録の流れ、
保存形式やタグ付け、審査について、実際に使ってみて分かったことや特徴などを、それぞれ詳しく教えてもらいました。
ちなみにサタケ先生は、絵話塾でこのお話をしたくて、去年から実験的に活用しておられたそうで
実際の売上額や変動についても、例として示してくれました。(ありがとうございます)
ストックサービスでは長期的な戦略が必要ですが、うまくいけば、長年お金を生み出してくれる可能性があります。
先生の周りでもストックする人が増えていて、みんな楽しそうにやっているそうです。
お互いに励ましあったりして、健全で良い印象です。
老後のための自己投資や年金と考えて、やってみるのも良いかもしれませんね。
NFT ART の「NFT」とは “替えがない、世の中に1点しかないものをデジタル上で作りだしたもの” で、原画と同じ価値があります。
NFTARTは、証明書付きのデジタルアート販売、暗号資産(仮想通貨)で取引されるもののことを指します。
世界的には2017年に、日本では個人参入しやすくなった去年から、一部で流行っているようで
大手の会社が資産として購入しています。(資産価値があります)
マーケットプレイスには「Open Sea」「ファウンデーション」などがありますが、
作家自身もウォレット(仮想通貨)に入っていないと利用できませんから、ハードルが高いと感じる人も多いでしょう。
日本の「Adam by GMO」は日本円も使えるので、芸能人やYouTuberがよく使っていることもあって、入りやすく安心感はあります。
ここで、授業のためにサタケ先生が実験的に出品した「Adam」の例を見せてもらいながら、仕組みなどを教えてもらいました。
NFT ART では、応援して買ってくれる人もいれば、転売で儲けようとしている人もいるのが特徴です。
どちらかといえばアーティスト向けで、イラストレーターとは世界線が違うので、注意が必要です。
後半は、グッズ制作のお話です。前半のお話よりイメージしやすく、馴染みがありますね。
自分の絵を、形を変えて買ってもらうので、原画を販売するより気軽にチャレンジできます。
今は、個人でもいろんなものを簡単に作れるようになりました。グッズを作る方法はいろいろあり、数量の加減もできます。
販売の方法もさまざまで、展覧会やオンラインストア、物販イベントなどがあります。
受け身になりがちなイラストの仕事(クライアントワーク)と比べ、自分の裁量で作ることができ、やっていて楽しいのでおすすめです。
イラストとの相性は抜群に良く、絵が描ければ、すぐにでも始められます。では、ライトなものから紹介していきましょう。
十分な売上が見込めないうちからのグッズ制作の課題は、初期費用と在庫です。
在庫を持たずに販売できる、リスクの少ない「SUZURI」(GMEと同じ会社)では、Tシャツやスウェットなどのオリジナルグッズが作れます。
良いところは、①在庫を抱えず、登録料や出品料が無料である。
②販売までの手順が簡単(早くできる)で、価格設定も自由にできる。
③発送や決済は業者任せで、個人情報も非公開なので、ノーリスクで販売できる。 ことなどです。
同じようなサービスで、アイテムのラインナップが少しずつ違うものもあるので、用途に応じて使い分けましょう。
もう少し踏み込んで、オリジナル感が強くなったものを1点からでも制作できるサービスもあります。
アイテムは、タンブラーや文房具、カーペットなど多種多様で豊富なラインナップから選べます。
原価が高く大量生産向きでなかったり、発送を自分で行う手間もあることから、記念品やプレゼントに向いています。
自分がサンプルで欲しい時にも活用できますね。
マスキングテープやトートバッグ、スタンプ、缶バッジ、本など、ある程度数を作る場合は、
専門メーカーで作ると、早くて安く作れて、細かい設定もできます。
ここぞという時の、展覧会やイベントのグッズにも良さそうです。
もっと安く作りたい、グッズで売り上げたいという場合は、
シルクスクリーンや3Dプリンター、レーザープリンターなど、専門的な工房や機材を借りて、自分の手で作ることもできます。
手間ひまはかかりますが、材料を持ち込み、細かい所まで自分好みに仕上げられます。希少性も生まれますね。
海外と取引するケースも含め、それぞれ具体的なメーカーやお店をたくさん紹介してもらいました。
自分でグッズが作れるようになると、ワークショップの仕事にもつながります。
本業の絵とのバランスをよく考えながら、
作ったグッズをどこで販売すれば良いか?グッズ向きの絵は?グッズ展開などなど、他にも情報が盛りだくさんでした。
今日のワークショップは、同じ題材で、自分の中で焦点を変えて表現します。
お題は『桃太郎』です。
誰に読んで欲しいのか、ターゲットによって見せ方やアピール方法、切り取り方が変わってきますね。
新しい切り口で、想像力を働かせてビジュアル化してみましょう。
例えば、お爺さんお婆さんから見た誕生の喜びにフューチャーする、
ONE PIECEのような旅の行程をメインにする、鬼との壮絶なバトルシーンを見せるなど、
ちょっと違う桃太郎の絵本の表紙を描いてみましょう。
別の話ではなく、子供がいつも読んでいる桃太郎を、自分なりの視点で絵にします。
絵を見て気になると思わせても良いし、こんな話だった?と思わせるのも面白いですね。
皆さんそれぞれの解釈で捻り出していて面白いですね。
ではお互いに見て見ましょう。人の絵を見るときに一番学びがありますよ!
本の絵のお仕事は、一案で決まらないこともあります。
ベタなベースの案があって、そこを外した案とか、奥深く掘り進んだ案とか、
提案力という意味では、あらゆる方向からアイデアを捻り出せる力があると強いです。
イラストレーターとして求められるところでもあり、腕の見せどころであり、仕事をしていて一番大変なところでもあります。
考える練習になりましたか?
頼まれた時すぐに、何パターンかの案を思い浮かべるクセをつけておきたいですね。
次回はサタケ先生最後の授業なので、絵を持ってきてくださいね。先生に聞きたいことや、見て欲しい所など考えてきてください!
これまでの授業では、お仕事が取れるようになってからのお話がメインでしたが、
今回のテーマは、クライアントワーク以外の収入についてです。
イラストレーターとしてのお仕事は、クライアントワークが全てではありません。
今は、自作のイラストレーションでお金を生み出し、生計を立てている人もたくさんいるんです。
それでは、ストックサービス、NFT ART、グッズ販売の3つについて、お話をしていきます。
ストックサービスとは、イラストや写真、映像、3D、アニメーションなど、クリエイターが作った素材を登録し、
少額または定額で販売するサービスで、購入者にダウンロードしてもらうことによって収入を得るシステムです。
良いところは、①締め切りがないのでマイペースで制作できる。
②合間時間を活用できるため、副業として兼ねることができる。
③販売ランクがわかるので、売れ筋の傾向を研究することもできる。
④たくさん描くので練習にもなり、そのままポートフォリオに載せられる、実績づくりにもなる。
⑤土台さえ作っておけば、定期的な収入にもなる。 などが挙げられます。
ただし、現状ではサービスも盛り上がっていますが、コロナ禍で参入する人が増え、競争相手も多くなっています。
さらに、数ある中から代表的な幾つかのサービスについて触れ、著作権譲渡の有無や、登録の流れ、
保存形式やタグ付け、審査について、実際に使ってみて分かったことや特徴などを、それぞれ詳しく教えてもらいました。
ちなみにサタケ先生は、絵話塾でこのお話をしたくて、去年から実験的に活用しておられたそうで
実際の売上額や変動についても、例として示してくれました。(ありがとうございます)
ストックサービスでは長期的な戦略が必要ですが、うまくいけば、長年お金を生み出してくれる可能性があります。
先生の周りでもストックする人が増えていて、みんな楽しそうにやっているそうです。
お互いに励ましあったりして、健全で良い印象です。
老後のための自己投資や年金と考えて、やってみるのも良いかもしれませんね。
NFT ART の「NFT」とは “替えがない、世の中に1点しかないものをデジタル上で作りだしたもの” で、原画と同じ価値があります。
NFTARTは、証明書付きのデジタルアート販売、暗号資産(仮想通貨)で取引されるもののことを指します。
世界的には2017年に、日本では個人参入しやすくなった去年から、一部で流行っているようで
大手の会社が資産として購入しています。(資産価値があります)
マーケットプレイスには「Open Sea」「ファウンデーション」などがありますが、
作家自身もウォレット(仮想通貨)に入っていないと利用できませんから、ハードルが高いと感じる人も多いでしょう。
日本の「Adam by GMO」は日本円も使えるので、芸能人やYouTuberがよく使っていることもあって、入りやすく安心感はあります。
ここで、授業のためにサタケ先生が実験的に出品した「Adam」の例を見せてもらいながら、仕組みなどを教えてもらいました。
NFT ART では、応援して買ってくれる人もいれば、転売で儲けようとしている人もいるのが特徴です。
どちらかといえばアーティスト向けで、イラストレーターとは世界線が違うので、注意が必要です。
後半は、グッズ制作のお話です。前半のお話よりイメージしやすく、馴染みがありますね。
自分の絵を、形を変えて買ってもらうので、原画を販売するより気軽にチャレンジできます。
今は、個人でもいろんなものを簡単に作れるようになりました。グッズを作る方法はいろいろあり、数量の加減もできます。
販売の方法もさまざまで、展覧会やオンラインストア、物販イベントなどがあります。
受け身になりがちなイラストの仕事(クライアントワーク)と比べ、自分の裁量で作ることができ、やっていて楽しいのでおすすめです。
イラストとの相性は抜群に良く、絵が描ければ、すぐにでも始められます。では、ライトなものから紹介していきましょう。
十分な売上が見込めないうちからのグッズ制作の課題は、初期費用と在庫です。
在庫を持たずに販売できる、リスクの少ない「SUZURI」(GMEと同じ会社)では、Tシャツやスウェットなどのオリジナルグッズが作れます。
良いところは、①在庫を抱えず、登録料や出品料が無料である。
②販売までの手順が簡単(早くできる)で、価格設定も自由にできる。
③発送や決済は業者任せで、個人情報も非公開なので、ノーリスクで販売できる。 ことなどです。
同じようなサービスで、アイテムのラインナップが少しずつ違うものもあるので、用途に応じて使い分けましょう。
もう少し踏み込んで、オリジナル感が強くなったものを1点からでも制作できるサービスもあります。
アイテムは、タンブラーや文房具、カーペットなど多種多様で豊富なラインナップから選べます。
原価が高く大量生産向きでなかったり、発送を自分で行う手間もあることから、記念品やプレゼントに向いています。
自分がサンプルで欲しい時にも活用できますね。
マスキングテープやトートバッグ、スタンプ、缶バッジ、本など、ある程度数を作る場合は、
専門メーカーで作ると、早くて安く作れて、細かい設定もできます。
ここぞという時の、展覧会やイベントのグッズにも良さそうです。
もっと安く作りたい、グッズで売り上げたいという場合は、
シルクスクリーンや3Dプリンター、レーザープリンターなど、専門的な工房や機材を借りて、自分の手で作ることもできます。
手間ひまはかかりますが、材料を持ち込み、細かい所まで自分好みに仕上げられます。希少性も生まれますね。
海外と取引するケースも含め、それぞれ具体的なメーカーやお店をたくさん紹介してもらいました。
自分でグッズが作れるようになると、ワークショップの仕事にもつながります。
本業の絵とのバランスをよく考えながら、
作ったグッズをどこで販売すれば良いか?グッズ向きの絵は?グッズ展開などなど、他にも情報が盛りだくさんでした。
今日のワークショップは、同じ題材で、自分の中で焦点を変えて表現します。
お題は『桃太郎』です。
誰に読んで欲しいのか、ターゲットによって見せ方やアピール方法、切り取り方が変わってきますね。
新しい切り口で、想像力を働かせてビジュアル化してみましょう。
例えば、お爺さんお婆さんから見た誕生の喜びにフューチャーする、
ONE PIECEのような旅の行程をメインにする、鬼との壮絶なバトルシーンを見せるなど、
ちょっと違う桃太郎の絵本の表紙を描いてみましょう。
別の話ではなく、子供がいつも読んでいる桃太郎を、自分なりの視点で絵にします。
絵を見て気になると思わせても良いし、こんな話だった?と思わせるのも面白いですね。
皆さんそれぞれの解釈で捻り出していて面白いですね。
ではお互いに見て見ましょう。人の絵を見るときに一番学びがありますよ!
本の絵のお仕事は、一案で決まらないこともあります。
ベタなベースの案があって、そこを外した案とか、奥深く掘り進んだ案とか、
提案力という意味では、あらゆる方向からアイデアを捻り出せる力があると強いです。
イラストレーターとして求められるところでもあり、腕の見せどころであり、仕事をしていて一番大変なところでもあります。
考える練習になりましたか?
頼まれた時すぐに、何パターンかの案を思い浮かべるクセをつけておきたいですね。
次回はサタケ先生最後の授業なので、絵を持ってきてくださいね。先生に聞きたいことや、見て欲しい所など考えてきてください!