絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

9月23日(水・祝)絵本わくわくコース・太田朋先生の授業内容

2015-09-24 15:08:01 | 絵本わくわく塾
太田朋先生の2回目授業は、課題「しりとり絵本」の発表と、プラ版画をしました。

先にプラ版画の制作です。

太田先生も展覧会でプラ版画の作品を発表されているので、興味を持っている方も多いです。
教室にはリトグラフ用のプレス機がありますので、今回の授業が実現しました!

まず下絵の上にプラ板を重ねて線の上を削っていきます。
刷ると絵は反転しますので、下絵は反転した絵を使います。



先の尖ったもので削りますので、専用のペンがなければ、コンパスや目打ちを使ったり、ダーツの先も代用してみました。

プラ板に下絵が削られたら、次はインクをのせます。
削ったミゾにインクがのらないといけないので、タテタテ・ヨコヨコと何回もしっかりと重ねていきます。



きちんとインクがのったら、寒冷紗で拭き取っていきます。
線以外にも色を出したい方は少し色を残しておきます。



最後にプラ版の上に紙を載せて、プレス機でプレスして出来上がりです。



この作品の青い方は、プラ板全部にインクをのせて、中央の絵の部分だけインクを拭き取っています。
赤い方は、プラ版を丸くカットして全体的にインクをのせています。
プラ版をカットすると、カットされた形でインクがのるので、余白も楽しめますね。



こちらの作品は、赤い方は薄く色を残して、青い方はきれいにインクを拭き取っています。
いろいろ試してみると面白いです。

プラ版画の制作が終わったら、課題「しりとり絵本」の発表をしました。



一枚の紙を広げると、海の中になっていたり、木になっていたり、今年もアイデア豊富でした。


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2015年9月20日(土)絵本ゆっくりコース・WAKKUN先生の授業内容

2015-09-20 20:00:33 | 絵本ゆっくり塾
今日で3回目のWAKKUN先生の授業は、その場で絵を描くワークショップを行いました。

90×90センチの大きな和紙に、墨で絵や文字を描きます。
先生のデモンストレーションの後、皆も描いていきます。

自分の心に何かのひっかかり、ずっと思っていたこと、そういった心の中の湿り気や温度を思いながら
描いてみて、とWAKKUN先生。



普段、あまり手にすることのない墨と筆、大きな紙を前に
緊張された方もおられたかもしれませんが
それぞれ思い思いに描いた作品が仕上がりました。



・クジラと一緒に泳ぎたいという夢
・図書室によく遊びに来る気になる女の子
・大切な息子さん、応援している友人のこと
・母親の得意料理
・絵の教室で出会ったハードボイルドな女の子
・奈良の大仏さんからいただいたメッセージ
・自分が助けているようで、実はこちらが助けられたと気付いたエピソード

この場のこの空気の中だからこそ描けた表現の数々。
自分が開放された!という方もおられたようです。

WAKKUN先生は「家来の一人もいない王様」を描かれました。
この地球上にいる全ての人それぞれが、主人公で、それ以外の全員が脇役。
誰もが主人公であり、誰かの脇役だということ。それは誰も従えない、一人一人が王様!
先生が20代の頃にそのエピソードに出会い、こうして作品として描かれたのが30代後半になってからだそうです。

今すぐ答えを無理に出さなくても、それについて一生懸命考える時間が大切。
自分への宿題だと思って気長に捉えることも必要なのですね。
あ!と気付けた時に、またそこから始めていけば良いです。

自分が心から感じたこと、人に伝えたいと思ったことを
どういう方法で形にしたら良いかと考え表現していって下さい、と先生。

次回11月1日(日)は、細長い和紙に墨で絵や文字を描いていきます。






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2015年9月19日(土)イラストじっくりコース・寺田順三先生の授業内容

2015-09-20 12:24:33 | イラストじっくり塾

今日で2回目の寺田順三先生の授業は、課題の講評を行いました。
テーマは「自分の好きな本の装丁」です。
将来プロのイラストレーターになられたら、描く機会も多い今回の課題。
皆さん自分なりに解釈を加えて描かれていました。



寺田先生からは、
・本の内容そのままを描かない。読み終えて感じる心情・情景・ニュアンスを色や形に表す。

・本の原寸を計り、タイトル・作者名の配置も考慮しながら絵を考える。

・こうしたいというイメージがあればそれに近づけるよう工夫して試していく。
 わからないで終わらせるのは勿体ない。

・どこが大事かポイントを絞り強弱を付ける。

・描きたいもの全てを詰め込まず取捨選択する。

生徒さんからの質問で「何を描いて良いのかわからない」という問いに対して。
良いな、と思う人の絵を模写してみる。描いていくうちに何か見えてくる。何も描かないで頭の中だけで考えているだけでは何も進まない。
課題というので身構えている方が多い気がするので、もう少し肩の力を抜いて身近な人を喜ばせるくらいの気持ちで取り組んでも良いのでは。
人の目(評価)を気にし過ぎず、でも、描いた絵は人になるべく見てもらい意見をもらうことが大切。

今回の課題は仕事として一番多い内容なので、これからも本を読み、絵にしていくのはおすすめとのこと。
描いたら又見せて下さい!と締めくくられました。

次回11月14日(土)の課題は「来年のカレンダー」です。
毎月12枚でも、一枚物でも、2ヶ月ごとの6枚でも自由です。
次もぜひ楽しんで挑戦してみて下さい。





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9月23日(水・祝)絵本わくわく・太田朋先生の授業持ち物

2015-09-17 16:43:49 | 絵本わくわく塾
9月23日(水)太田朋先生の授業では、前半にしりとり絵本の発表をしてから、
後半は簡単なプラ版画のワークショップを行います。

*持ち物*
・しりとり絵本
・プラ版画にしたいポストカードサイズの絵(簡単なもので良いです)
・汚れるかもしれないのでエプロン
・材料費500円程度(プラ版、インク、ポストカード等のお代)
・プラ板を削るのに使うコンパスのような先のとがった物
 無ければ釘で代用します。釘はこちらからお貸しします。
以上です。

よろしくお願いします。

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9月16日(水)絵本わくわくコース・WAKKUN先生の授業内容

2015-09-17 15:37:43 | 絵本わくわく塾
WAKKUN先生の2回目の授業は、四人一組になって「起・承・転・結」のお話を作ります。
毎年恒例の授業ですので、今までにも沢山の面白い作品もあって、まずWAKKUN先生から数々の名作を紹介していただきました。



タイトルは『小雨のポエジー』5期生の作品です。
メルヘンチックなタイトルで、イラストは少しシュール。
『小雨のポエジー』からは想像の付かない、面白い話にまとまっていて、最後にはちゃんとオチがある。
はじめに「どんな話かな?」と思わせるタイトルを考えるのが難しいのですが、とても重要なのです。

まず「起」になる話を考えます。次に隣の人が考えた「起」の次「承」を考えます。
そんな感じでそれぞれの「起」「承」「転」「結」を考えて四つのお話の出来上がりです。
最後に「起」を考えた人が、タイトルを考えて完成!



「起」「承」までは、まだ簡単なのですが「転」「結」が難しくて、話をどうまとめるか・・・タイトルを何にするか・・・ 
WAKKUN先生も一緒に考えアドバイスされていました。

最後に完成した作品を発表していきました。



今年も沢山の面白い作品がありました!
猫好きな方が多いのか、猫が登場する作品も多かったですね。

四人が揃えは簡単に出来るアイデア出しです。
頭の中を柔軟にする頭の体操。これからも続けてみてくださいね。

次回11月18日(水)の授業では、90×90の大きな紙に墨で絵を描きます。

【お知らせ】
『御影倶楽部と仲間たち』展
WAKKUN先生と太田朋先生が参加される展示が、白鶴酒造資料館で開催されます。
10月15(木)~11月3日(火・祝)
9時半~4時半 期間中無休
10月24日はトークイベントも!

絵話塾卒業生の小野サボコさんと寺西奈央さんも参加されています。
ぜひ、観に行ってくださいね。




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