やまめの庭つくり

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三溪園

2009-01-06 | 造園
すごく久しぶりに三溪園に行ってきました.

冬の三溪園,初めてです.



舟の上の松飾りがお正月のおめでたい気分を盛り上げてくれます.





臨春閣.

現在,池の泥をさらうために水をかなり減らしている状態です.

おかげで普段は見られない池の内部の様子をじっくり見ることが出来ます.

周りの地形から池に向かって丁寧に作り込んでいるので,水がなくても絵になる・・・(by師匠)

そう,水がなくなると急に四角いコンクリートになったりしないところがいいのです.

地形は大事yellow24




こちらは聴秋閣.

周りの下ばえをこざっぱりと手入れしたため,建物がよく見えるようになりました.

何と,聴秋閣の背後に流れの上にある橋まで見えるようになっていますyellow25

元々もみじ谷の名の通り,女性的な優しい建築とモミジの組み合わせが魅力的なエリアなので,本来の姿に近づいたのではないでしょうか.

右下のモミジの枝振りが,線香花火のようで素敵ですkirakira2




池に流れ込むもみじ谷の水もストップしていて,ついでに掃除も徹底的に行われ,down夏頃の姿とは全く違う様相になっていました.



聴秋閣正面の流れが緩やかだったところは泥が堆積し,セキショウなどがはびこっていたため,掃除をしたら普段隠れていた石が出てきたとか・・・



down掃除前.




掃除と一言に言っても,とても大変な作業ですが,大きくなりすぎた樹木や実生の木を手入れし,流れをきれいにすることで,作庭した当初の意図が息を吹き返すんですね.

庭は生きている,ということを改めて感じました.


この状態はまだ少し続くようです.

注)現在聴秋閣は一般公開していないので,手前の流れしか見られません.

滅多に見られない川底や池底の様子が見られるチャンスです.

お時間のある方は是非三溪園に行ってみて下さい.