やまめの庭つくり

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浜松城公園

2009-05-04 | 庭園見学
浜松に行った第2の目的は,浜松城公園の日本庭園見学です.

ここは,伊藤邦衛氏が設計,師匠が実施設計,施工監理をした庭園と聞きました.

浜名湖ガーデンフェアで山野草売り場にはまって道草をくってしまい,予想外にお昼ご飯も遅くなったため,浜松城公園へ向かったのは夕方の16時.

ねこまたさんとタクシーで乗り付け,とにかく日本庭園だけを見てきました.

一歩庭園内に足を踏み入れたとたんにナメ滝と,モミジなどの若葉が陰を落とす緑色の世界でした.



このナメ滝や流れの石組みも・・・(地元でとれる浜松石を使ったそうです.)



downこの四阿の設計も・・・

全部師匠の仕事だそうです.



造園家はこのような庭の添景物となる建築も設計出来なければならないんですね.



この季節は蚊もいなくて快適ですhamitem4


・・・ただ,残念なことに四阿からだと落差6メートルくらいある迫力の滝がほとんど見えません.

せっかくの伊藤さん自ら組んだ滝石組なのにyellow4ase



四阿から出て,水面に近づいたところからはよく見えますが.

モミジの枝を少し整理して滝が見えるようにして欲しい~yellow17




四阿から下流に向かっていく景色.





緑が色々な表情を景色に与えていることが分かります.


そして,四阿の梁にうまく収納questionされた謎のマットレス.

う~ん,誰か住んでいるのかなあ???


















浜松ワールドガーデンコンペ

2009-05-04 | 庭園見学


今月2日,おとといのことですが,ねこまたさんと浜松に行ってきました.

目的は二つあって,そのうちのひとつが,浜名湖フラワー&ガーデンフェア2009の,ワールドガーデンコンペティションのA区分作品(175㎡,海外推薦デザイナー作品4,国内公募作品4)を見ることでした.


今日は,このガーデンショーの話を.

なぜ,わざわざ浜名湖までガーデンショーを見に行ったかというと,実は昨年3月末にこのコンペに応募していたからなんです.

ねこまたさんと二人でコンセプトとデザインを練って,師匠も監修で巻き込んで・・・

そう,自分の中では昨年春のかなり大きなイベントだったかもham

コンペのテーマは

心やすらぐ庭

~ネオ・ジャパネスクガーデン~



ふたりともこの時期,ある意味癒されたいと渇望していたせいか,ひたすら癒しの空間を考えていた記憶があります.

コンペの結果は,100前後のA区分応募作品中,上位の誰かがキャンセルしたら入選,というやや曖昧な連絡をもらって,それっきりという残念な結果でした.

そう,どんな作品に負けてしまったのか???

見に行こう~yellow17symbol5という感じでしょうか.

まぁ,そんなに勢い込んで行ったわけでもないんですが.


海外招待デザイナー4作品中,良かったなと思ったのはこの作品downdown

何が良かったかというと,構造物と植栽の雰囲気がぴったりなのと,植栽がとてもバランスが良く,美しかったから.



最優秀デザイン賞「グレートサザンランド」

作者:Jim Forgaty

オセアニアを代表するガーデンデザイナーで,オーストラリア初のチェルシーフラワーショーメダリスト.

構造物を中心とした建築的な庭づくりを特徴とするnote


うん,植物は確かにオーストラリアっぽい.

海外のガーデンを紹介した本に出てきそうなデザインです.

左の池より低いところにリビング風のベンチ.

乾燥してサラッとした空気の季節には気持ちいいだろうな~yellow18

このくぼみには,深刻な水不足にも対応できるように,雨水をためる機能も与えられているようです.

さすが,エコ意識も高いんですね.


もう一つ,素敵だなと思ったのは国内作品.



正面からはほとんど植栽しか見えず,樹木の足下の多彩な植栽に目を奪われます.








が,左横から回り込むと,一転壁全部がタマリュウで構成された静寂の世界にyellow25




白砂利と,その向こうに見える円形の池.

静かにわき出ている鏡のような水面があり,極端に抑えた植栽の佇まいが,静謐な空間を演出しています.


しずおかガーデン日本大賞
「五感を癒すランドスケープ」

作者:西山大吾(内山緑地建設㈱)

コンセプト:都市生活の中で鈍ってしまった「ヒトの知覚」を呼び覚まし,本来持っていたはずの「自然の力を感じ,自然に癒される」感覚を取り戻す.

外側のリラックス出来る自然と,精神性に訴えるような人工的な空間の対比.

日本人のDNAに確かに働きかけ,気持ちを解放してくれる癒しの空間だと思いました.