やまめの庭つくり

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栃木県中央公園1

2009-06-17 | 庭園見学
昨日,栃木県宇都宮市に行ってきました.

目的のひとつは栃木県中央公園を見学すること.

ここは昭和53年から59年(1978~1984)にかけて天皇陛下御在位50年記念事業として造成された県立公園です.

東京から技術者を呼ぼうとしていたところを説得し,栃木県の代表となった造園業者の方達が自分たちの技術とプライドをかけて作り上げた一大プロジェクトだったそうです.



当時,師匠も公園の実施設計に関わっていたそうで,昭和記念公園とか,浜松城公園を想像していたのですが,そのどれともちょっと違いました.

何が,というと・・・

まず正門.

御影石の柱と鋳造の門と柵.



特注のトチノキの葉や実を象ったデザイン.

見えない部分までぐるりとこの柵で囲まれているそうです(立派にゃ~yellow25)

正門の外,内に植えられたハルニレやトチノキ,ネズコ,ドイツトウヒなどの巨木が迎えてくれます.



そして正門からの景色.

まっすぐドーンと景色が開けていてとてもきれいkirakira2

サンクガーデン(沈床庭園)と両側のユリノキ(樹高約30m)の並木.



巨木の足下には緑のこけがびっしりと生えていて,とても美しいです.

ベンチに座って本を読んだりのんびりしてみたい..yellow18symbol6



敷石のテラスとパーゴラ・・・

パーゴラのてっぺんの彫刻「カタツムリに乗った少年」は,昭和記念公園の噴水のところにある彫刻と作家さんが一緒だそうです.



豊富に立派な石をたくさん使っています.

外国の庭園を見学しているような気持ちになります.

早朝のラジオ体操,ジョギングrun,太極拳,市民のイベント,その他もろもろの活動が行われ,充分広く思える園路が日とがぶつかりそうになるくらいにぎわうとか・・・

正門から真っ直ぐの視軸の延長線上には大きな昭和大池.





この池と噴水をより美しく見せるためにその池に向かって周囲のレベル差2メートルほどスロープをつけたのだそうです.

周囲の景色から池や噴水に向かう気勢のようなものが生まれました.

これが池の水位とまわりのレベルがほとんど一緒だと平坦で詰まらない景色になってしまうことでしょう.

地形を作ることはとても大切なことだなぁと改めて感じました.