大谷石
2009-06-22 | 造園
先週,宇都宮に行ったときに大谷に案内していただきました.
そう,造園,建築になじみの深い素材の大谷石の産地です.
大谷石の産地なので,山を切り開いて沢山石が積んであるのかと思っていたのですが・・・
実は町そのものどころか,地下深くまで大谷石で出来ている土地なんだそうです.
なんと東西8キロ,南北37キロ,地下200~300キロに分布していると言われています.
盛り上がっている丘は全部大谷石で,その上に植物が生えている状態のようです.
石の表面に植物の根が入りやすいからか,石と植物の組み合わせも自然で,とてもよくあっています.
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採石後は不思議な形に・・・
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1979年に地下採石場を見学できるようにした大谷資料館にも行きました.
地下数10メートル,東京ドーム一個まるまる入ってしまう巨大採石場です.
どんどん地下に入っていくと,夏は寒く,冬暖かい鍾乳洞のような感じです.
真ん中の人の大きさからすごく天井が高いことが分かります
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明治時代頃から盛んに採掘されたらしいですが,当時はツルハシ4000回ふるって15*30*90センチの板石を切り出し,1本70キロから140キロの石を背負って運び出していたらしいです
.
こんなふうに採れるのは大谷石くらいのものらしいです.
確かに加工が容易で均一な状態でなければ地下深くから掘り出そうと思わないですよね.
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ここは,コンサートなどのイベントスペースとしても使われることがあるらしいです.
ワインセラーとして使えばバッチリなのに・・・と思いましたが.
このように地下に大きくくりぬかれた採鉱後は網の目のようになっていて,1956年から陥没の問題が町に暗い影を投げかけているということでした.
そのため,現在は大谷石をあまり採掘しないようにしているらしく,今は貴重な石となってしまっています.
大谷石は741年に国分寺の石垣や土留めに使われたほど古い歴史があるそうで,資料館の側にある大谷観音も810年に弘法大師により開基と伝えられています.
大谷石で出来た屋根
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大谷石といえばフランク・ロイド・ライトが旧帝国ホテルに使用して,関東大震災で被害を免れたことで一躍耐火・耐震に強いと言われ,脚光を浴びたそうです.
ただ,水には弱く,風化しやすい石だと習ったので,外壁などに使用しても後のメンテナンスが大変なのでは・・・と思っていました.
が,同じ大谷石でも,地下から採掘するものは水に弱いものの,露天掘りによって得られる大谷石の白目というものは格段に耐水性も強く,材料として優れた性質を持っているそうです.
宇都宮市内にある松が峰協会(1931年にスイス人建築家によって設計・施工された)は,現存する国内最大の大谷石建造物です.
1945年7月の大空襲で大屋根が焼け落ちたときに,大谷石の壁や柱が残り,耐火性に優れていることがここでも証明されたということでした.
ただ,築70年近く経って風化が著しく進行したため修復工事が実施されているので,やはり他の石造建築物と異なり,耐久性は劣っているんだなと思いました.
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ただ,協会の中,大谷石の壁や円柱が沢山見られるのですが,他の石には見られない優しい暖かさに満ちていて,別に信者ではないのですが,居心地の良い空間でした.
これまで大谷石については風化に弱いことばかりで敬遠していたのですが,植物とマッチする,暖かい感じがある,風合いが優しい等,見直してしまいました.
何かの機会があったら大谷石のこと思い出して使ってみたいと思いました
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そう,造園,建築になじみの深い素材の大谷石の産地です.
大谷石の産地なので,山を切り開いて沢山石が積んであるのかと思っていたのですが・・・
実は町そのものどころか,地下深くまで大谷石で出来ている土地なんだそうです.
なんと東西8キロ,南北37キロ,地下200~300キロに分布していると言われています.
盛り上がっている丘は全部大谷石で,その上に植物が生えている状態のようです.
石の表面に植物の根が入りやすいからか,石と植物の組み合わせも自然で,とてもよくあっています.
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採石後は不思議な形に・・・
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1979年に地下採石場を見学できるようにした大谷資料館にも行きました.
地下数10メートル,東京ドーム一個まるまる入ってしまう巨大採石場です.
どんどん地下に入っていくと,夏は寒く,冬暖かい鍾乳洞のような感じです.
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明治時代頃から盛んに採掘されたらしいですが,当時はツルハシ4000回ふるって15*30*90センチの板石を切り出し,1本70キロから140キロの石を背負って運び出していたらしいです
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ワインセラーとして使えばバッチリなのに・・・と思いましたが.
このように地下に大きくくりぬかれた採鉱後は網の目のようになっていて,1956年から陥没の問題が町に暗い影を投げかけているということでした.
そのため,現在は大谷石をあまり採掘しないようにしているらしく,今は貴重な石となってしまっています.
大谷石は741年に国分寺の石垣や土留めに使われたほど古い歴史があるそうで,資料館の側にある大谷観音も810年に弘法大師により開基と伝えられています.
大谷石で出来た屋根
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大谷石といえばフランク・ロイド・ライトが旧帝国ホテルに使用して,関東大震災で被害を免れたことで一躍耐火・耐震に強いと言われ,脚光を浴びたそうです.
ただ,水には弱く,風化しやすい石だと習ったので,外壁などに使用しても後のメンテナンスが大変なのでは・・・と思っていました.
が,同じ大谷石でも,地下から採掘するものは水に弱いものの,露天掘りによって得られる大谷石の白目というものは格段に耐水性も強く,材料として優れた性質を持っているそうです.
宇都宮市内にある松が峰協会(1931年にスイス人建築家によって設計・施工された)は,現存する国内最大の大谷石建造物です.
1945年7月の大空襲で大屋根が焼け落ちたときに,大谷石の壁や柱が残り,耐火性に優れていることがここでも証明されたということでした.
ただ,築70年近く経って風化が著しく進行したため修復工事が実施されているので,やはり他の石造建築物と異なり,耐久性は劣っているんだなと思いました.
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ただ,協会の中,大谷石の壁や円柱が沢山見られるのですが,他の石には見られない優しい暖かさに満ちていて,別に信者ではないのですが,居心地の良い空間でした.
これまで大谷石については風化に弱いことばかりで敬遠していたのですが,植物とマッチする,暖かい感じがある,風合いが優しい等,見直してしまいました.
何かの機会があったら大谷石のこと思い出して使ってみたいと思いました
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