やまめの庭つくり

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竹垣の話

2010-01-25 | 造園
現在,母校の現役2年生達は圃場で坪庭を作庭中です.

3区画に区切り,ガーデンデザイン専攻の生徒だけで作るので1区画2~3人で一生懸命作っています.

先日,その途中の作品を見てきました.





こうしてみると,遺跡発掘の現場のように見えないこともない・・・

それぞれの区画に,建仁寺垣,鉄砲垣,変わり四つ目,木賊垣など力作が並んでいます.


師匠と一緒に見ていたのですが,竹垣の立て子や胴縁の割間についてその後の授業でみんなに講義してくれました.

割間の取り方で,貧弱だったり貧相になったり,落ち着きが悪いものになるそうです.

また,庭自体が真行草のどれなのかによって,同じ建仁寺でもいろいろなくずしがあったり,竹垣だけでなく,園路や樹木全体で表現しなければならないのですが,このなかでどうやって表現していくかは作り手のセンスだそうです.

飾りのシュロ縄が庭全体に与えるイメージなども,よく意識して雰囲気を壊さないようにしなければなりません.

積極的な意味では,自分のイメージを強調したり,表現するのに使えるということです.

そのためには,結びや縄のかけ方の違いでどんな雰囲気が生まれるのか知らなければなりませんね.

実物,見なきゃいけないな・・・と思いました.



今年の2年生は石を使った土留めや園路,流れの補修をやる機会があったりと,難しいことに挑戦できて,ちょっと羨ましい気がしていました.

腕もあがっているんだろうなぁ~なんて.

でも,カモ先生に

「授業の時間は一緒なんだから,君たちがやったレンガやブロック,コンクリートなんかはやれなかったんだよ.」

と,言われて「はっyellow12」と思いました.

同じ時間が与えられている中で,年によってやることに差はあるかも知れないけれど,自分だけではなく,みんな同じように不足もあれば満足もあるんだな.

当たり前のことですね.

そう,羨ましがっている場合ではないのです.

出来ないことがあったら,どうするか.

その答えを自分で見つけて,なりたい「自分」がぶれないことが大切です.

これもつい最近,知り合いの方に言われた言葉です.

ぶれない自分・・・・・

今年も来年も10年後も20年後も・・・

そんなふうにありたいですkirakira2