やまめの庭つくり

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ランドスケープを語る会

2010-05-18 | 造園
先日,JLF主催のランドスケープを語る会~4人の女性ガーデンデザイナーのしごと~という講演会に参加してきました.

4人の女性ガーデンデザイナーとは,

朝山まり子さん,浜本規子さん,保立美智子さん,水沼むつみさんです.

恥ずかしながら4人ともよく知らない人たちでした.

まったく業界の勉強が足りません・・・

各人各様の経歴を持っていて,最初からその道を目指していたわけではなく,全く関係ない世界の仕事経験を現在の仕事の中に活かしているのが共通点だと思いました.

朝山さんは自らをボタニカルハンターと称し,世界中を旅し続けている人で,(大学の先輩後輩等の)背景がないため,ディスプレイやコンテナ講習会等,多岐にわたるお仕事をしているし,

浜本さんは子供の頃からイギリスに憧れて,キャビンアテンダントになったものの,自分探しの旅に出て,庭に出会ったそうです.
ジョン・ブルックス氏を恩師として仰ぎ,庭をひとつのライフスタイルとして人生の一部=庭ごはんの提案をしている人でした.

保立さんはファッションの世界からガーデンに来た人で,アートな視点で建築や内装と,庭を連続した空間として提案するというスタイル,

水沼さんは建築学科出身で大手ゼネコンで働いた後,アメリカでデザイナーデビューしたときの体験談から,庭は使う人が抱く夢の実現=人生のドラマに寄り添う喜びだと看破し,空間の魔術師を目指して頑張っているそうです.


15年くらい前まではガーデンデザイナーという職業の社会認知もあまりなく,現在でも学校や資格からガーデンデザイナーになれるという道筋のようなものは確立されていないということです.

つまり,色々なところからアプローチして仕事をしていくチャンスがあるということです.

この4人のお話を聞いていて,現在成功されているので,もがき苦しんでいたり,不安になったときのことはわかりませんが,きっとパイオニアの時代を過ごした人ならではの色々な経験があったのだろうと思いました.

とにかく,パワフルで,明るい,シャキシャキしてる,話が上手・・・

そうでないとお客さんや職人さん達といい人間関係を築きにくいんだろうな~

やまめも,いつか.

有名になったり大きな仕事をしたり,とかはしなくていいので,お客さんの人生を何か豊かにするお手伝いをしているわ,と胸を張って言える人になりたいです.